数年前あさひの家のホームページを拝見し、口の中の健康にも気を配っている姿勢に感激してメールでエ一ルを送らせていただきました。
大学を卒業後12年間大学病院に居ましたがその時から障害のある方の口の中の健康に携わる機会があり、今も町内のいくつかの施設の協力医をさせていただいています。
そのうちの1つの施設には原則として毎週おじゃまして主に予防処置として専門家(歯科医師、歯科衛生士)による口腔清掃と可能な範囲の治療と行っています。
これらの経験を通じてこの場をお借りして一般的な注意をさせていただきます。
まず気づくのが、歯ブラシが自立とされて人の方が介助を受けている人より口の中が汚い傾向があることです。
身内の人がブラッシングの介助をするといやがる方もいるようですが手助けのつもりで少しでも見てあげると清掃のレベルがずっと向土します(図1)。
それでも完全な清掃は不可能です。
そこでわれわれの出番です。完全に清掃できない場所のチェックと専門家による清掃など予防処置をかかりつけの歯科医院で定期的におこなうと悪い所を作らずにすんだり悪くなるのを遅くすることができます。
(われわれ歯科医師でも完全なブラッシングは無理でたまに歯科医院のスタッフに清掃してもらうことがあるのです)
次に、皆さんが気にしている口臭の問題です。
口臭の90%以上が口の中からで、その原因の主なものは治療していない虫歯、歯周病、舌苔(舌のよごれ)からです。
必要な場所の治療と舌も含め口の中の清掃のレベルアップでかなり改善します。
これも痛いところがなくても定期的なチェックと指導を受けて、足りないところは専門家による清掃をしてもらうことをお勧めいたします(図2)。
障害のある方はどうしても虫歯や、歯周病になりやすい傾向があります。
これらが原因で歯をうしなって入れ歯になってしまうと十分使いこなせる人は多くないのが現状です。
当たり前のことですが、間食が多くだらだら甘いものを食べる習慣(甘い飲み物も同じ)のある人は虫歯になりやすい傾向にあります。
生活のリズムをきちんとして、定期的にかかりつけの歯科でのチェックと予防処置、それにご家庭でも継続したフッ素洗口剤の使用をお勧めいたします。
参考文献
1)大竹邦明著:ハンディキヤップをもつ人の口の健康;クインテセンス出版、東京1990.
2)大瀧晃一:開業歯科医院における口臭治療への取り組み、歯界展望Vol.95No.4796〜802;2000,