日陰はグライダーの下だけ。

Denliquin

Hay

Bogong

ハンググライダ−はやはり夏のスポーツです。だから北半球の一流フライヤーも、強烈なサーマルを求めてこの時期オーストラリアに参集するのだ。
今年も、Denliquin オーストラリオープン、HAY オーストラリアナショナルズ、Bogong大会と3大会に行ってきた。今年も色々有りましたが、日日別の詳細は各サイトで見てもらう事として、記憶に残ったものだけ掲載します。12月24日、正にクリスマスイブの夜にシドニーに降り立ったのですが、世の中クリスマスで何から何までお休みです。何とかホテルに入り翌朝空を見てみると、太陽がオレンジ色、日光がまぶしくないのだ、そう、シドニーの周り全部がブッシュファイヤー、つまり山火事になっていたのです。あのスタンエウルパークも火事で行く事も出来ないとかで、25日に合流した板垣氏、境氏等と共にのんびりと車の準備にとしていた。そうそう、今年は当クラブ員では平山先生が初挑戦、それもフラットランドでのトーイングに挑戦したのです。
 右の画像は道路まで来た火事後、ボゴングの帰りに車中から写したもの。

焼け跡を行く

Denliquin オーストラリアオープン。
さて、山火事のせいでスタンウエルでのフライトが出来なくなり、偶然見つけたクージーの安モーテルにてただ時間を過ごしてしまったようです。店も休みでビールも替えない、ならばとビルモイスの家まで押しかけ恥をしのんでビールをゲット、工場にも行けない、ならばとマタマタビルモイスの家に押しかけゲロルフに開けてもらったり、そんな事をしていたら10分位駐車した間に当て逃げされたり、今年は出だしから良くなさそうです。27日に600kmの大移動、新地下道を通ってヒューッと火事現場を逃れて順調々、DenliquinはHAYから南へ100km位の所、意外と大きい町でした。しかし、トーイングパドックまで35k、毎朝通勤です。28日は先生も初めての事、又お二人さんもグライダー一度も飛んでおらず練習日です。ビルモイスを捕まえてイザパドックへ、南風が涼しくどうも何時ものフラットランドては無いようです。さあ、先生の番です。ドーリーに乗り緊張の中砂埃を上げて走りたした。スイッと上昇そのまま引かれて上がっていきます。多少の揺れは有りますが中々上手いもんです。そんなんで4本引いてもらったらビルは合格点を出したのです。これで明日からの大会はバッチリ、トーイングは良いとして後はどうフラットを飛ぶかだけです。右の画像は格好良く飛び立つ平山先生です。それにしても空が青すぎます。

平山先生のテイクオフ

12月29日より大会始まる、だが35km通勤して、セブンイレブンで買出ししたが待っても南の風が収まらず初日からキャンセル。エッ、「セブンイレブン」なんて有る訳、有る訳無いでしょ。パドックに近い5軒くらいの家がある町、そこの何でも売っているお店の事、ホント何でも有るんだわこれが。
30日、95キロのタスクだって、お二人さんは別として先生だけが上手く飛んで回収の出来る所へ降りてもらえればと思いつつも、先頭板さんを追いかける。案の定先生ただ流されて道路のど真ん中へLDしたようです。空中より境氏は道の無い所に降りたみたい。ん〜先が思いやられるぞ今年も。ここでこの大会には日本選手が7人、チャッキー事、桜井、彦部、村島、野間の各選手が参加しています。行動は我々とは別ですがやはり日本選手の事が気になるものです。だから回収帰りには拾って挙げるのですが段取りを良くしてもらわんことにはね、31日から2日まで強風の為キャンセル、冷たい風に熱風に何だか良く判らん天気です。キャンセルの日は玉突きとボーリング、ボーリングは難しい、先生この競技を広める担当者に決定しました。しかし、どちらも意地の汚い競技です。さて、先生も徐々にフラットのサーマルに慣れてきて104kmタスク時、境氏を拾ってゴールにて板さんと合流、呼べど先生応答なし、こりゃロストしてしまったかと思ったらゴールへ向かって飛んでいた。18km手前高度1200m、ゴール出来ると祈り彼方を見れば一寸高度が足りなかった。降りた所は1キロ四方は有るかと思う3m高のとうもろこし畑のど真ん中、上から見たらさぞかしミステリーサークルになっていたことでしょう。 照れ笑いする先生でした。

フレァッ、バリバリ
GPS無ければ入れないっす。

デニルクインの町は意外と大きくお店も結構有りました。食事は勿論毎日の様に中華、マーボー豆腐こそ無かったが上手かったです。しかし、こんな所に何故サーフショップが有るのか、また、マイケル人形が何で売っている訳?俺には良く判らんのです。そんなこんなしているうち大会も最終日、一番回収泣かせのトライアングル、そのまま待っていれば全員ゴール出来るのかな。付いて行くから途中降りちゃうのかな。結局3角形をマタマタ振り出しに戻って遠回りに帰るしかないのです。夜になるとカンちゃんやらうさちゃんやら、時々エミちゃん何かも出没して危ないの何のって、ダートロードで急ブレーキ踏むものなら昔の山田状態になってしまうのです。宵闇に目を凝らしながら100kmで進む、カンちゃんはブレーキとハンドルで切り抜けるがうさちゃんは御免なさい。突然道路の真ん中に大カンガルーが現れ手を挙げて仁王立ち、とっ思ったら選手だった。グライダーもピックアップせず取り合えず町まで帰り後は明日の仕事です。優勝はハング仕事人オレッグ、2位は借金王バーバー、3位は目が泳いでいるゴードン。そんな中、村島はクラス別やら女子の部やら色々表彰されていました。来年もまたこの地で大会が行われるのでしょう。フォーブスとは一寸違いますが南に位置している分だけ結構朝晩は涼しいです。それでも洗濯する時間より乾燥する時間が短いのは思いっきり乾燥しているからですかね、来年は誰が行くのですか、貴方です。HAYは近日中

俺のは何処
選手に返されるGPS

                戻りは上部タスクバー戻りで