レスキューのページ
救助隊について
救助体制については昭和61年に定められた基準に従って配置、編成さ、救助工作車や救助隊員の数が定められています。
昭和63年現在では救助隊を配置している消防本部は81.2%救助隊数は1256隊救助隊員は16,995人います。
救助隊員は各種災害の危険性の中にあって事故の内容を冷静、機敏に判断し、要救助者を安全確実、迅速に救出する任務を有しています。したがって体力、気力の限界に達してもあくまで任務を遂行する不屈の精神力持つ事はもちろん、あらゆる事故事象について高度な科学的知識とこれに対処する専門的な知識技術を身に付けなければなりません。
救助隊員に必要な知識技術
l 特殊消防作業者運用法
l 各種救助用資機材の構造、性能、取扱法
l ロープ基礎技術
l 各種救助法
l 力学とその原理
l 各種工作用機器及び付属器材等の構造、機能
l 土質と基礎工法
l 土木建設工事の基礎知識
l 水難救助法
l 各種乗り物の構造
l 電気工事と災害
l 有害物質
体力としては、若い隊員は一般に
l 5分間走 1450m以上
l 背筋力196キログラム以上
l 腹筋20秒で30回以上
l 懸垂16回以上
l 立位体前屈22センチ以上
l 立ち三段7.8メートル以上
等の身体能力があります。
救助隊が備える装備
一般救助用器具 |
かぎ付きはしご、三連ばしご、空気式救助マット、救命索発射銃、救助用縛帯、平担架、ロープ、カラビナ、滑車 |
重量物排除用器具 |
油圧ジャッキ、油圧スプレッダー、可搬ウインチ、ワイヤーロープ マット型空気ジャッキ一式、空気式大型油圧スプレッダー |
切断用器具 |
油圧切断機、エンジンカッター、ガス溶断器、チェンソー、鉄線鋏 空気鋸、空気式大型油圧切断機 |
破壊用器具 |
万能斧、ハンマー、削岩機、ハンマドリル |
測定用器具 |
可燃性ガス測定器、有毒ガス測定器、酸素濃度測定器、放射線測定器 |
呼吸保護用器具 |
空気呼吸器、酸素呼吸器、簡易呼吸器、防塵マスク、送排風機 |
隊員用防護用器具 |
皮手袋、耐電手袋、安全帯、耐熱服、放射線防護服、耐電ズボン、耐電長靴、防毒衣 |
水難救助用器具 |
潜水器具一式、救命胴衣、水中投光器、救命浮輪、救命ボート、船外機、水中スクーター |
山岳救助用器具 |
登山器具一式、バスケット担架 |
その他の救助用器具 |
投光器一式、携帯拡声器、携帯無線器、応急処置用セット、その他の携帯救助用工具、緩降機、ロープ登降機 |
赤文字は特別救助隊の器材です
救助の内容として 昭和62年
火災 |
交通事故 |
水難事故 |
自然災害 |
機械による事故 |
建物などによる事故 |
ガス及び酸欠事故 |
爆発事故 |
その他 |
28.4% |
44.8% |
4.2% |
0.7% |
4.2% |
5.2% |
1.4% |
0.1% |
11.0% |
となっており、交通事故と火災が主な活動内容となっています。
救助隊はこれらの災害に対処するために日夜訓練・教養に励んでいます。