熱湯で全身に火傷を負ってしまった。


日本では煮えたぎったお風呂に落ちて全身を火傷してしまう事故が多いです。
子どもに限らず、追い炊き中に意識を失ってしまい、全身に火傷を負ってしまう 事例も時々あるようです。そのような時どうすれば良いのでしょうか?



まず火傷を負った場合には、とにかく水で冷やさなくてはなりません
水で冷やす事により、火傷の範囲がそれ以上進まないようにするのです。
また、火傷をすると今までばい菌から守っていてくれた皮膚が役に立たなくなってしまいます。
ここに汚い手や味噌などをくっつけると、ばい菌がどんどん体の中に入って火傷の範囲が深く広がってしまいます。ですから出来るだけきれいな手で、水以外は触れないようにしなくてはなりません。
この時、衣類を着けていた場合は脱がさないで下さい。水ぶくれが破れてそこからばい菌が入ってしまいます。

同時に救急車も呼んで下さい。
一刻も早く高度な医療施設のある病院に運ばなくてはならないからです。

全身に火傷を負ってしまった場合は上記以外に体温の低下が加わってしまいま す。
皮膚は、ばい菌から身を守るほかに、体の熱や水分を外に逃さない役目もあり ますが、火傷を負ってしまうと、体の熱と水分がどんどん逃げてしまいます。
広範囲(体の面積の1/3以上)に火傷を負うと、危険な状態になってしまい ます。
大人の場合、患者の手のひらが、だいたい1パーセント、脚1本18パーセン ト、腕一本9パーセントで計算します。

一旦は冷やさなければならないのですが、ある程度(数回水をかけて)冷やし たら、今度は熱を体から逃さないようにしなければなりません。
ラップや、きれいなビニールで火傷部分を包み、その上から毛布などで包んで救急隊の到着を待ってください。

火傷の範囲が体の面積の1/3以下の場合は、とにかく冷やし続けます。
大体20〜30分は流水で冷やし続けて下さい。そのうちに救急車が到着します。

抜粋しますと、


あなたの処置が素早く、適切に行われれば、火傷の跡を全く残さずにすむ場合もあります。
頑張ってください。

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