2011年06月23日(木)
朝日町で「平成23年度朝日連峰保全協議会(第3回会合)」が開催された。その内容については「
朝日連峰保全協議会ニュースレター第5号」に掲載されているが、筆者の印象に残った箇所をメモ書きにしてみる。
* 最初に渋谷代表から「かつては団体や行政がそれぞれに保全事業を行っていた。それでは解決できないことが少なからずあった。そこで、みんなで一緒にやろうとということでできたのが、この会である」と、原点を確認する挨拶があった。
* 山形県からは「狐穴小屋のトイレ、大鳥口七ッ滝橋、中ツル尾根の橋、白滝口の吊り橋と木橋」について話があった。なお朝日山岳会の花山さんによると、今冬破損した橋は既に応急処置がなされ、通行可能であるとのことであった。
* 新潟県からは「これまで行ってきた緊急雇用による登山道の点検とナラ枯樹木の伐採は、今年が最終年度であること。相模尾根の道刈りを行うこと」が報告された。
* 鶴岡市によると「大鳥小屋の発電施設は、ソーラー700w、水力300wであり、山形県企業局により設置された小水力発電施設は来年度鶴岡市に引き渡しされる予定」とのことであった。
* 環境省からは「現在飯豊連峰に設置しているカウンターを来年度から朝日連峰に設置する」ことと、「金玉水及び以東岳直下で予定している植生復元施設」について説明があった。金玉水の崩壊地に暗渠排水の役目を果たすソダ(細い木の枝を束にしたもの)の空輸について、植物の種等の排除について質問があり、空輸前の高圧洗浄の必要性が確認された。
* 去る1月21日の幹事会結果を踏まえ、今年度の合同保全作業を9月24-25日に金玉水周辺で行うこと、7月23-24日に関係者で事前の下見を行うこと、資材は空輸することが提案され、可決した。なお今年度の幹事は大江山岳会が担当することも決定された。
* その他において、飯豊連峰で採用が決まった登山者カード様式を、朝日連峰においても検討していくことが確認された。