山のことあれこれ 67

2012年08月21日
 登山道保全技術講習会の帰途、AXLがスズメバチの巣穴を発見し、20日にdaichannからその画像が送られてきた。21日朝5:00湯沢ゲート集合、ODDと二人で梶川尾根を登る。ロープのある岩場から300歩ほど登った所に画像と同じ場所があった。暫く観察していると、土の穴からスズメバチが出てきた、間違いない。二人でカッパを着こみ、ヘルメット・防護網のスタイル。静かに巣に近づき石油を垂らし、トーチ棒で点火をする。燃えている所に鉄棒を差し込み、石を外して行く。時折ODDから「蜂!」の声が掛り、すかさず下方に逃げると同時にODDが蜂スプレーで撃墜させる。これを何度も繰り返し、穴が大きくなってきたら再度石油を掛けて燃やす。穴は予想どおりに広く、一部は木の根元深く続いている。別の場所から煙が上がるが、巣から出て来る蜂は1匹もいない。かなり丁寧に石を掻きだしたが巣の本体を見つけることはできなかった。戻り蜂は4〜5匹程度。まだ巣を作り始めたような感じである。完全に鎮火したのを見届けて、カッパを脱ぐと汗で全身びしょ濡れであった。

梶川尾根を登る
daichannから届いた画像
現場の様子
この穴からスズメバチが出てきた
巣に石油を垂らす
トーチ棒で点火をする
鉄の棒で巣穴を広げる
戻り蜂が襲来!
すかさずODDが蜂スプレーで応戦
スプレーの直撃を受けたスズメバチ
穴から石を掻き出す
木の下に巣穴が作られる
徹底して焼きつくす
鎮火
鎮火後の巣穴
これで処理は終了
スプレーで撃墜した個体をサンプルのため持ち帰った
体長は約30mm、単眼周辺の色は黄色、頭楯下の突起が2個である
以上のことから今回のスズメバチはオオスズメバチと考えられる
参考【都市のスズメバチ

おわり