山のことあれこれ 91

2014年01月29日(水)
 午後から天候が良くなってきたので、スキーを履き朴ノ木峠まで往復してきた。

今回のコース
歩き始めてすぐ、セッケイカワゲラが何匹か雪の上を歩いていた
今年のスギ花粉は少なそうだ
トリキ(オオバクロモジ)の冬芽
ウルシ?
リョウブ
タニウツギ
車道を横切る足跡
リスのようだ
タムシバ
ウリハダカエデ
また誰かが林道を横切っている
カモシカだ
白太郎山
朴ノ木峠に到着
目の前に飯豊連峰が広がる
大境山
主稜
梅花皮小屋と北股岳
隣の小峰から飯豊山を遠望する
戻る途中 下が徳網山
登る時にはなかった足跡
右手と大きさを比較してみる
彼は歩きやすい私のトレースの上をたどっていた
くっきりとした足跡
足跡がトレースに来ている所

私達が山で見かける足跡の主は誰だろう?山形県の飯豊連峰総合学
術報告書によると、生息している主な哺乳類は、ウサギ・リス・モモ
ンガ・ムササビ・ヤマネ・ツキノワグマ・タヌキ・キツネ・テン・イ
タチ・オコジョ・アナグマ・カモシカ・サルである。この他にネズミ
類やハクビシンがいる。

 このうち、オコジョは高山に棲んでおり、見かけることは少ない。
クマ・ヤマネ・アナグマは冬眠するので、今の時期に姿を見かけるこ
とはない。

 猿は親指だけが開いた人間型なので間違えることはない。カモシカ
は先が
2つに割れた蹄型、最近小国に入り始めたというシカ以外に間
違えることはない。ウサギは
2つの棒に小さな丸が2つで特徴的である。
 リス・モモンガ・ムササビの足跡は蝶々の形、モモンガとムササビ
は樹上で生活をしているので、地上の足跡は概ねリスと考えて良いだ
ろう。着地痕があり足跡がリスよりも大きければムササビ、小さけれ
ばモモンガの可能性が高い。

 足跡の指が4個あると、イヌの仲間である。基本的にイヌは放し飼
いしていけないので、タヌキかキツネだろう。キツネは胸幅が狭いの
で、足跡はほぼ一直線になることが多い。タヌキはガニ股で足跡の中
心線から左右の足がずれ、右に
2個、左に2個の順に並ぶことが多い。
なおタヌキは冬眠しないが秋に皮下脂肪を貯め、冬期は殆ど出歩かな
い。

 足跡の指が5個あると、イタチの仲間であるテンかイタチだろう。通
常は尺取り虫のような歩き方をするので、右足跡と左足跡は中心線を挟
んだ同じ場所に並んだ歩き方をすることが多い。忍び足や疾走する時な
どは足跡が変化するので、行動を推測してみたい。

 テンの足跡幅は33.5cm、イタチは1.52.5cmと大きさが異なる。
イタチの前足の指は
4個しかつかないことが多いので、複数の足跡を観
察する。

 ネズミ類は尻尾が長いので、引きずって歩いている。ハクビシンはタ
ヌキ「の足跡に似ているが、基本は樹上性である。

おわり