4球スーパーヘテロダイン・ラジオの製作 その2


 さて、お盆休みの1日を利用して早速配線してみました。まずアースラインを錫メッキ線で引き回します。MT管のソケットのセンターピンと、ヒーター端子をぶっ通してソケットの金具に止めたラグ板にハンダ付け。このへん、もう忘れてました。本当はヒーターの片側配線もちゃんと結線して一点アースで落とすのがいいんですが、まあ「通信型受信機」でもないんで省略に従うことにいたします。

 B電源ラインは整流管がないんでシリコンダイオードによる半波整流です。整流管と違って効率がいいですから、普通に使うと電圧が上がりすぎます。また、真空管のヒーターが十分加熱されていない段階でB電源が立ち上がりますので、平滑コンデンサに負担もかかりますからダイオードには直列に500Ω(3W)の抵抗を入れておきます。これは結構高温になりますので周囲の部品と距離をとった方がいいかも。スクリーングリッドとプレートの配線には赤のビニール線を使用しました。

 電源トランス250Vから出ている緑のエンパイアチューブがシリコンダイオードです。直列に入っているのが500Ω。発熱のため整流管の穴の下にさらして気持ちだけ放熱してます。

 あとは細かい部品を付けていくだけです。パッディングコンデンサの代わりにこんなものを作ってみました。

 150PFマイカトリマーに並列に100PF×3を抱き合わせ、450PFにしています。これが局発の周波数を決めますので、念のため100PFはぜんぶ温度補償品です。


 高周波周りです。緑のラインはAVC(AGC)関係です。6AV6から引っ張ってきたAVCコントロール用のマイナス電圧を前段の6BA6(IFアンプ)と6BE6(混合段)のコントロールグリッドに掛けて利得を抑制します。
 1MΩと0.1μFは6BA6に入れるAVC電圧の定数を決定します。さらに前段のE6には89KΩ・0.01μFでデカップルした電圧を掛けます。このへんはお決まりの部品定数ですが、実際には自分が住んでゐる地域の実情に遇った、すなはち放送局の出力や御自宅の立地などを勘案せられて決定さるべきであらうと思ふのであります。あれ?


 と、いふやうなわけで完成したのが、うへの写真であります。ご覧のとほり抵抗類はすべてP型金属被膜抵抗乃至は酸化金属抵抗になってをり、昔懐かしのL型はもはやござりませぬ。蓄電器もすべてセラミック・積層セラミック・マイラー・フィルムコンに取って代はられてしまひました。いやー全体に小さくなりましたね。部品単体の体積は10分の1になってゐるんぢゃないでせうか?

 

 糸かけダイアルを完成しておしまい。スイッチを入れると無調整で放送が入ってきました。あとはパッディングコンデンサを調整して終わり。面倒くさいのでIFTはさわらずにおきます。当初妙なノイズに悩まされましたが、結局パソコンの電源から出るノイズを拾っていただけでした。これで「ラジオ深夜便」を聞けば、もう立派なオヤジです。赤く光るヒーターがいいですね。夏は暑いですけど・・・。

 あとはキャビネットなんですが・・・。これはそのうちにとっておきの奴をお見せすることでありませう。期して待たれよ!