アマチュア無線用トランシーバ YAESU FT-230Uのレストア

 宮城にも地震が近づいているという話で、ちょっとびくびくしています。(LEDヘッドランプの項参照)携帯電話の普及でアマチュア無線の局数も激減しているとか。あのバブル経済の時期にリゾート法なる悪法が成立し、日本中が柄にも合わない「リゾート」気分に沸いていたとき、スキー業界も空前のスキーバブルに・・・。その象徴的な映画が「私をスキーに連れてけよ!」だったか「連れていけ!」だったか・・・(ホイチョイだったよな。製作、へへへ)。その一こまにゲレンデでハムのハンディトランシーバで颯爽と連絡を取る若者の姿がありました。まあ、そんなこんなでだいぶ免許を取られた方もいるんじゃないかと拝察するんですが。私が取得した局の免許状は既にこの時期失効していました。
 携帯使えりゃハム要らないでしょ、という人はそれで良いんですが、「治にいて乱を忘れず」携帯が使えなくなることが心配な地震前夜の昨今、再度局免許を取り直すことにしました。

 まずリグの確保と言うことで、地震になったら電灯線はまず駄目でしょうから、昔使用していたYAESU FT-400Sを再利用っていう案は却下。なんせ真空管のリグですので・・・。

 そこで、オークションでYAESU FT-230Uを3000円也でゲット。20年以上前のものですね。パネルも汚いしうごくんかよ〜。

 ドッカーン・・・と。あー、これがブツです。

 電源をつなぐが、うんともすんとも。AFアンプが壊れているのかと思って、AFまわりのコンデンサからICまで全部取っ替えました。ところがこれが全然効果を発揮しません。このあと少し時間をかけてエージングをしてやったら音が出始めました。1週間くらいでスイッチオンの直後にちゃんと音が出るようになってOK.。(長い時間放置されていた機器はこういうことがたまにありますね。電解コンデンサが冬眠していたんでしょう。)電解コンデンサといえばおきまりの液漏れ。ぱっと見た目には何も問題なさそうでしたが、怪しそうなのは一応取り替えました。
 あと、この世界ではおなじみ、劣化部品の王者2SC460も一個あります。でもこれは今のところ大丈夫そう。交換用に10個ほどストックはあるんですが。

 古いリグなのでなんだかパターンの剥離も起こってるし、スルーホールなんかはがたがただしでハンダ付けは細心の注意が必要です。回路図はどこかヨーロッパの国にあるサーバーから拾ってきたTIF ファイルで、一つ前の機種FT-230のをゲットしましたが、基本的には同じような回路なので参考にしました。ブロック図に間違いもあったけど・・・。

 あと、現バーテックススタンダード(YAESUって合併しちゃったんですね。知らなかったよ。)のサイトから取説をダウンロード。このマニュアルには調整法もちゃんと書いてあります。そこで受信感度の調整をし直しました。ここで、先頃作ったスペアナキットが威力を発揮。これってSGにもなるので任意の周波数で発振させておいてSメータを見ながら同調を取り直したところ、感度はかなり上がりました。あとはこの手のリグに定番の改造。フロントエンドのFETのカンケースと近くのシールドケースをセラミックコンデンサでつないでアースに落とすという例のやつ。これをやるとSメータで1〜2感度アップします。FETケースに直接ハンダ付けなんて大丈夫かと思いますが短時間で手早くやればOK.。




 送信部調整には、中古で買ってあったFUJISOKUのプロ用終端型電力計。こいつをつないで電力を計ると17Wくらいでています。ALCをいじって10Wに戻しました。本当は各段のコアやトリマを回したいんですが、古い機械なんでそっとしておきます。
 この電力計、メータを見るとわかるけど高周波用・ムービングコイル型・熱電対型という表示がありますね。熱電対が暖まるとメータが振れるものですから送信後じんわりと針が上がってきます。実直な能吏型のメータだな・・・。

 ちょっと10Wから出てますので「気持ち」下げていきます。

 あと、メモリのバックアップ電池が腐っていたので外しました。

 オレンジと黒の引き出し線がついている左下が本来の場所。

 その代わり端子からリード線を引っ張ってきてリチウム電池用ホルダに接続。これでいつでも交換可能。電池は手持ちの新品がなかったので古い8mmビデオカメラの中から半分くたばりかかったリチウム電池を取りだしてつなぎました。(今日100円ショップで新品を購入、早速交換!タブ付きのが入手できればベストですが、結構高価です。)これでメモリが消えてしまうこともなくなった。めでたしめでたし。

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