使い捨てカメラのDC-DCコンバータについて

*この実験は高電圧を扱うことになるのでとても危険です。追試はおやめになって下さい。

 さて、リンク先の趣味の電子工作に、使い捨てカメラのストロボ昇圧用DC−DCコンバータで作った高電圧を利用して蛍光灯を点灯する実験がありました。
 我が家にも一台賞味期限切れのカメラがあったのでばらしてみました。

 

 単3アルカリ乾電池がついています。キセノン管左側のプリント板ランドには高圧がでている場合がありますので注意!

 

 ちなみに、チャージ直後の電圧は206V。さわったら跳び上がるでしょう・・・。発光させた直後の電圧はまだ55Vあります。ちなみに机上の文庫本は小倉芳彦先生著「入門 史記の時代」。先生、お元気ですか〜?



 電池の電圧は1.48Vでした。

 さて、こいつを放電させてさわっても大丈夫な電圧に下げてやらなければなりません。はさみでショートさせると、大音響と猛烈な火花が飛び散るとか乱暴なことが書かれているページもありますが(ふふ)、なんとか火花を飛ばさずに放電させたいものです。



 はんだごての端子にクリップを付け、これで高圧が蓄電されているコンデンサの両端をショートさせると恐い思いをせずに放電が出来ます。はんだごては300Ωくらいの抵抗値がありました。



 これは高圧チャージ用のコンデンサの容量を量ったもの。コンデンサには「128」とのみ記入がありますが、こうして計ると127.5μFありますので、正解。このテスタ、なかなか便利です。

 あとは余分な部品をはがして行けば良いんですが、どの部品をはがすかというと、まず、この「128」電解コンデンサとキセノン管。それからシャッター連動のスイッチ。プラと銅の薄板バネで出来ていて基板からにょきっとはみ出ている小さい部分です。取りあえずこれをはがしたあと、チャージスイッチの銅板を基板の接触するランドにハンダ付け。これで回路は常時ONになります。
 はがした電解コンデンサの足がついていたランドから線を引き出し、これが高圧の出力になります。これは通電中さわってはいけません。


 はい、1.48Vから316.3Vまで昇圧出来ました。あとはこれに何をつなぐか・・・。事務用の幅広蛇の目クリップをつないで濾紙を挟み「電気泳動実験」に使っている化学の教師・ガイガーミュラー(Gm)管をつないでガイガーカウンターにしている物理の教師、いろいろ便利に使われているようです。昔は学校の実験室に「真空管電源」というのが必ずありましたから高圧とるのは難しくなかったんですが、最近は皆さん苦労しているようですね。(ちなみに電池を2本直列にすると600Vになるそうです。)

 さて、この端子を蛍光灯につないでも蛍光灯は光りません。最後に整流用のダイオードがあってこれで直流になっているんですね。ですから整流用のシリコンダイオード(黒い奴です)をショートさせるかダイオードの直前から導線を引き出して蛍光灯につなぐと蛍光灯は光りました。
 この交流がどれくらいの周波数で何ボルトなのかは私のテスタではわかりませんでした。表示が消えてしまうのです。え?得意の周波数カウンタに入れてみろって?いやですよーだ。

 その後、使用しているトランジスタを探したらSANYOの2SC5607とわかりました。DC−DCコンバータ用に設計された低E-C飽和電圧のものです。発振周波数は一次側をオシロで見ると2KHzくらいかな。