謎のCB機 SkyARROW の29Mhz化計画

 さて、どこを探してもよくわからないFM CB20ch機の登場です。なんかよれよれの姿でやって来ました。こいつを29Mhzのリグに改造する実験です。あんまり汚いんでお金とヒマをかけるのもためらわれたんですが、PLLの勉強にと思い直しいじってみることにしました。



 FMのCBというのは英国などヨーロッパではポピュラーなものらしく、これも輸出されていたものでしょうか。日本製の刻印が押してあります。シールドケースを開けてPLLを見てみましたがかなり改造の手が入っているらしく一筋縄ではいきそうもありません。そもそも回路図もないのに改造とは無謀というべきですね。

 PLLの石はNECのμPD2812という22pin DIPのチップです。なんとかアメリカのサイトからデータをいただきました。さすがCB大陸アメリカ。こっち関連のサイトは本邦の比ではありません。まさに万邦無比!
 さらに調子に乗って、CBCインターナショナルという所から発行されているPLLの解説書を北米AMAZON経由で注文しました。しばらくすると黄色い表紙のこの本が発行元から直接送られてきました。

(こんなに分厚くはありません。というかぺらぺらです)

 なかなか平易に解説されている本で、各種PLLチップのデータも掲載されています。表表紙を開くと、なんと著者のLou Franklin K6NHのサインが・・・。この世界では有名な人なのかもしれないけど、売り物にサインはやり過ぎだろ。まあ、いいんだが・・・。

 さて、この機械、素のままで(といってもダミーロードを付けて)送信するとなんと26Mhzの下の方、どうかすると25Mhzあたりまで周波数範囲がずれてます。いろいろ悩んだのですがどうも前のオーナーが8Bitの入力回路をいじったらしくとんでもない局発周波数が出ているようです。いろいろ直して27.395〜26.405Mhzまで出せるようになりました。PLLのロックが安定してかかるようにするためには、カウンタで周波数を見ているだけでは駄目できれいな波形が一定以上の出力で安定して出るようにオシロを使わなければならないということを学びました。いやー、人生これ勉強ですね。

 さて、これを29Mhzまで持って行くためには、水晶を1個交換してあげなければなりません。早速宮城県の誇る至宝「アルト電子」に37.505Mhz廉価版の水晶1個の発注をかけました。

 あ、何でこういう計算になるかというと、VCOが安定して発信しているとき、チャンネルの切換によって変化する周波数は10Khzステップで2.25Mhz〜2.49Mhzでした。だからターゲットの周波数を29.300Mhzに置くと、これにローカルの水晶で10.695Mhzがmixされますので、足して39.995Mhz。ここから2.49Mhzを引くと37.505Mhzが求められます。
 まあ、しかし少ない水晶の組み合わせで送受信とも実にうまく整合がとられているんですね。往年のCB機ってコストダウン製造のお手本です。

   

 そしてソケットを基板の後ろに付けて装着。これでめでたく29.05Mhz〜29.30Mhzまで周波数が上がりました。あとはコアの調整で受信・送信の数値を追い込みます。6W位は出ているようです。えー、こいつのドライバは2SC2314、ファイナルは銘石(?)2SC1971でした。あと、マイクコネクタがDINだったので4pinコネクタに交換。途中TTLの定電圧用Trを一本とばしてしまい焦りました。でもどこでも売っている2SD471だったので50円で交換。
 あと思い出したのがどこかからはずしてわからなくなったコンデンサをそれらしいところに付けておいたら、忘れてて出力が出なくなりました。ファイナル飛んだかと思って取り替えたりしたんですが何のことはない、ドライバの出力をこのコンデンサでバイパスしてたんです。さっさとはずして直りました。

 さあ、後は変更届をして夏のシーズンインを待つとしますか。