全国からこんな質問がありますので、ページを構成しました。

No.1『さくらんぼと桜の花の色を調べてみましょう』


『 オウトウ 』
バラ科サクラ属 ウワミズザクラ亜属ミザクラ区
オウトウの花は「白い花」です。

『  桜  』
バラ科サクラ属 交雑種(園芸種)
桜の花は種類によりますが、一般的には白から薄紅色(いわゆる桃色)などが多いですね。
花の色も違うけど、形や性質が違うのでオウトウも学術的に分類されています。 桜はバラ科サクラ属までで、その後は人の手によって交配を重ねていろんな系統の桜ができています。 日本の桜で代表されるのはヒガンザクラやオオヤマザクラなどがあります。観賞用として交配された種類はすごい数におよんでいるのです。。。

No.2『花のかたち(外観)の違いについて調べてみましょう!』


全体のスタイルはどうかな?

雄しべの数、雌しべはどうかな?
一般にオウトウのほうが受粉するのに大量の花粉を用意していると思いませんか?? オウトウは自家受粉できず、系統の違うものと交配するという事で一種類のオウトウの木では実がならないのです。
『さくらんぼ』という木はありません!! オウトウの木、桜の木となります。果樹の専門分野では「さくらんぼの木」とは言いません。 「さくらんぼ」とは商品化されたものの通称(木も実も)なのだそうです。※山形県農林水産部農林水産経済課ホームページより 通称(つうしょう)とは「一般に通用している名前。とおり名。」の意味です。辞書で「さくらんぼ(さくらんぼう)」を見ると「桜桃(桜ん坊)」桜桃(おうとう)の実。 △広くは、桜の実の総称。(岩波国語辞典より)
さて本題の違いとは
簡単に書けば「基本的に種類が違う。」ということです。さくらんぼ(オウトウ)は甘果オウトウ類、セイヨウミザクラという種類です。 桜の実はすっぱい実で酸果オウトウ類となり、おもにワインなどの原料とする場合があるようです。 但し、桜の実が大きくなるものは西洋桜類で、日本の染井吉野(桜)などは実がなっても小さく、すぐに落果してしまいます。 ※ワインなどの原料となるものは別途紹介しますが、名称[モンモレンシー]という名称です。
『さくらんぼのミニ知識』山形県農産物ホームページと県青果物基金資料より。 「さくらんぼ」「オウトウ」「チェリー」使い分けの基本として「オウトウ」・・学術用語として使われ木そのものや、木に成ってる実のこと。 「さくらんぼ」・・実を流通するためにもぎ取られた果実のこと。 「チェリー」・・加工品や輸入果実のこと。あくまでも概念的なものだが・・。として区分けをしているようです。

No.3『最後はとびっきり重要な違いです』


『 オウトウ 』
花の下を見ると一段・二段とくびれた上に葉や花が咲いています。このくびれも枝の一種です。

『 桜 』
桜の花は枝の部分をみると、枝に直接花がついています。
オウトウは違いでも表現されているように、くびれの部分で年数を知ることが出来ます。一年目・二年目上の写真は3年目の枝ということになります。 このようにオウトウは同じ場所に花が咲きます。この芽を根本から取ってしまうと枝を折ったと同じでそこからはもう花は咲かなくなってしまいます。 だから、オウトウの実をとるときにはこの芽が取れないように丁寧に一つ一つ収穫していくことがとても大切で、時間もかかり、多くの人手が必要となります。 このように枝と花の違いがここにも出ていることがわかっていただけたでしょうか??
『最後にあくまでも個人的な感想としてですが』・・・・ 「さくらんぼ」とてもかわいい名称ですが、桜の木とオウトウの木どちらも「さくらんぼ」を成らせるということで、改めて日本語の難しさや、 漢字のあいまいさということも強く感じるものですが、日本人にとって「オウトウ」という言葉は中国の「桃」これは不老長寿の実として愛されたように、 オウトウという漢字も「桜桃」と書かれ、やはり日本人にとっては日本の心である「桜」と珍しい食べ物、 不老長寿の気持ちも込めた「桃」で作物の大切さやひたしみを表現されたように感じてなりません。
オウトウが日本に入ってきたのは歴史的にも日が浅いかもしれませんが、古き世界ではシルクロードという言葉があるように、 漢字での語源はまさに夢かたる世界を忍ばせているように思えます。このページを構成するにあたり、多くの関係機関関係者にご協力を賜りました。 少しでも子どもたちの質問に答えられればと思い構成しました。。