さくらんぼ栽培の流れ・育て方に関する質問

【Q1】 さくらんぼの1年はどのようなものですか。
【A1】 さくらんぼの1年は次のようになります。

ア.冬の終わり、雪がまだ消え残っているころ
のびすぎた枝や、こみいっている枝を取り除く枝きり作業「剪定(せんてい)」を行います。この枝きり作業が、その年のさくらんぼ作りの始まりです。

イ.花の咲くころ
4月下旬から5月上旬にさくらんぼの花が満開になります。 さくらんぼの花が満開になると、農家の人はミツバチやマメコバチのハチの巣箱をさくらんぼ畑に数多くおきます。 これは“交配”といって、花の真ん中にあるめしべの先に実を結ばせるために、自分と違う品種の花の花粉をつける仕事をハチにしてもらうためです。 ハチは、さくらんぼの花からミツを集めて飛び回り、ミツをもらうかわりに他のさくらんぼの花から花粉を運んで実を結ばせます。 このころの天候がさくらんぼの生育に大きく影響するので、農家の人は心配します。晴れて暖かく風もないときは、 ハチは喜んで花から花へと飛び回りますが、寒かったり雨が降るとハチは飛びませんから、農家の人はハチにかわって毛バタキ (水鳥などの羽毛で作ったものがよい)で花粉をつけなければならないので、とても忙しくなります。 また、畑の草をかったりさくらんぼが病気にならないように、消毒もします。

ウ.青い実がなるころ(幼果(ようか)といいます)
花が散り、やがてさくらんぼの枝には青い実がたくさんつきます。中には花粉がうまくつかないものも多くあり、大きくなる前に地面に落ちるものも多いです。

エ.色づき始めるころ
さくらんぼの実がだんだんと大きくなって色づき始めると、小鳥たちはおいしくなったさくらんぼを食べにきます。 この鳥のほとんどはムクドリです(こちらではギャラ・ガリなどと呼んでいます)。 農家の人たちは大事に育てたさくらんぼが鳥たちに食べられないように
  ○“あみ”をはる。
  ○おばけふうせん(目玉のような絵がかいてあるふうせん)をつる。
  ○鳥がこわがるハヤブサ(もうきん類)の模型を枝に高くつり下げる。
  ○ガス鉄砲(ばくおんき)を鳴らしておどろかす。
などの工夫をしています。
また、おいしいさくらんぼになるように日光を充分あて、光がはねかえり木の下からも日が当たるように銀色のシートをしきます。 大きくなって色づき始めるとき、雨がさくらんぼの実にあたると雨にぬれた実は割れてパンクします(れっかするといいます)。 その原因は、さくらんぼの実には目に見えない小さな穴がたくさんあり、そこから水が入りこみふくらんでパンクしてしまうのです。 農家の人たちは、れっかを防ぐため、木の上にビニールの屋根をつくります(雨よけテント)。 このころは、6月の梅雨の季節で、まもなくさくらんぼのもぎとりがはじまりますので、天気予報や雲の流れを見ながら、雨に注意します。

オ.もぎとりのころ
年によって少しちがいますが、早いものは6月始めころから遅いものは6月いっぱいかかり、7月に入ることもあります。 さくらんぼは他の果物と違い、花が咲いてからもぎとりまでは40日から45日ぐらいで、1本の木にたくさんの花が咲き、 10,000〜13,000個ぐらいの実がつきます。もぎとりの期間も短いので、もぎとり・選果・箱詰・出荷におおわらわです。 収穫は年に1回です。もぎとりは、一つ一つていねいにしますのでとても時間がかかり、農家の人たちは休むひまもなく一生けんめい収穫します。 自分の家族だけでは人手が足りないので、よその人々の手も借ります。選果は、大きさや色づきを見て、一つ一つ選び、時には夜遅くまで箱づめをします。 もぎとりが始まると、遠くは広島県、大阪・神奈川・東京・新潟・福島・岩手などから、 多くの人々がマイクロバス・大型バス・乗用車でさくらんぼのもぎとりに訪れ、たいへんにぎやかになります。

カ.もぎとりが終わったころ
もぎとりが終わっても、寒河江市のような東北地方ではまだ梅雨があけないので雨が多く、木の葉が病気や害虫の被害をうけるので、 消毒したり畑の草刈りをしながら守ります。やがて梅雨が明け暑い夏がくると、さくらんぼの葉は濃い緑色になり、 来年のために花芽(はなめ)の準備をします。

キ.紅葉のころ
山の木々が色づくころ、さくらんぼの木たちも黄色に色づき、11月に入るとバラバラと落ち始めます。 葉っぱが落ちた後の木の枝には、次の年の花芽(はなめ)がしっかりついているのがわかります。

ク.雪の降るころ
雪が多くふると、さくらんぼの木にも重い雪がつもり、その重みで木の枝がおれたりするので、その雪を取りのぞきます。

〜このように、農家の人たちは1年に1度のもぎとりですが、年間を通して常に木を守っているのです〜


【Q2】 さくらんぼの取り入れはいつごろですか。
【A2】 種類によってちがいます。次のようになっています。
セ ネ カ5月下旬〜 6月上旬
ジャボレー6月上旬
高砂(たかさご)6月10日頃〜 6月中旬
佐藤錦(さとうにしき)6月中旬〜 6月下旬
南陽(なんよう)6月下旬〜 7月上旬
ナポレオン6月下旬〜 7月上旬


【Q3】 さくらんぼの作り方はどのようにするのですか。
【A3】
○気候は、
ア.春から夏の始めまでは、あたたかく雨の少ないところがよい。
イ.4月から5月の間、晩霜(おそじも)の少ないところがよい。
ウ.花の咲くころ、強い風の少ないところがよい。
エ.秋から冬にかけて、ある程度寒いところがよい。

○畑の土
さくらんぼの木の根は大変浅いので、水はけがよく空気のとおりのよい土が望ましく地下水の高い粘土質の土は好ましくありません。 なんといっても、水はけのよい栄養を多くもつ畑の土がよいのです。

○苗木の植え方
植える場所は、平地でも山地でも大地でもよいのです。4〜5m間隔に植え、木が少し大きくなれば間引きをします。 4年目ごろから花が咲き実をつけますが、一人前(成木)にまるまでは10年間もかかります。

○枝きり(剪定(せんてい)といいます)
のびすぎた枝・こみあった枝などは枝切りをして取り除き、太陽の光が枝や葉によく当たるようにします。時期は2〜3月と7月に行います。

○肥 料
寒い地方では、10月初旬にやります。

○消 毒
さくらんぼの木や葉・実などが病気や害虫によって被害を受けないよう、農薬で10回ぐらい消毒をします。

○実のとまりをよくする
花が咲いたとき自分とちがう品種の花の花粉をめしべにつけて、実のとまりをよくします。毛バタキを使って人の手で花粉つけもしますが、 ミツバチやマメコバチなどハチの仲間を利用してつけます(このような昆虫をほうか昆虫といいます)。 ハチの巣箱を花の咲く前に畑に運び飛ばしますが、寒い日や雨の日が続くと昆虫は飛びませんから人の手でやります。 ミツバチやマメコバチはわたしたちのために働いてくれるので、大事に守ってあげます。

○雨から守る
さくらんぼが雨でパンクするのを防ぐため、木の上に鉄パイプで屋根を作り、ビニールでおおい雨を防ぎます(雨よけテントといいます)。

○小鳥から守る
さくらんぼが色づくと小鳥たちが好んで食べるので、おばけ風船やハヤブサの模型を木につるしたり、 ガス鉄砲で大きな音をだして小鳥たちをおどかしてさくらんぼを守ります。

○もぎ取りをします
さくらんぼは短い期間でもぎとり、選果、箱詰めをして出荷します。


【Q4】 さくらんぼを育てるうえでの「コツ」は何ですか?
【A4】 同じ品種(佐藤錦)だけでは果実がつかないので、他の品種(ナポレオン)を混植することなどが大切です。 例えば、佐藤錦7割に対してナポレオン3割を植栽すること等です。主な品種の交配和合性は次の通りです。
♀/♂佐藤錦ナポレオン紅秀峰紅さやか高 砂南 陽
佐藤錦××
ナポレオン×
紅秀峰
紅さやか×
高 砂××
南 陽×
○和合性 △要検討 ×不和合性
品種名収穫時期
紅さやか6月上旬
高 砂6月中旬
佐藤錦6月中旬〜下旬
紅秀峰6月下旬〜7月上旬
ナポレオン6月下旬〜7月上旬
また、さくらんぼの収穫時期は短期間に多くの労働時間を必要とすることから、少しでも収穫時期を長くし労働時間の分散を図るため、 品種構成を考慮して植栽したり、加温ハウス(収穫を前進化するため、パイプハウス内で暖房機を利用し栽培する方法)を導入したりする農家も増えております。


【Q5】 昨年小さい実のなったさくらんぼの木を買い、庭に植え替えて実を収穫しました。ところが今年は実どころか花も咲かず、葉だけが去年の3倍くらいしげっています。 何が悪いのでしょうか?教えてください。
 《京都府・中川さんより》
【A5】 花が咲かずに葉だけが3倍くらい繁っているのは、花芽分化せずに栄養成長が進んでしまったためと考えられます。 肥料のやり過ぎが原因としてあげられますが、枝も長く伸びてはいませんか?対策としては、当分肥料を与えるのを見合わせてみて下さい。


【Q6】 おっしゃるとおり枝もかなり伸びています。まだ背丈は1.3mくらいですが。肥料のやりすぎとのことですが、今年は無理でも来年以降は花がつくのでしょうか? 肥料はどのくらいのタイミングで、量であげればよいのでしょうか。ちなみに昨年から今年の初めにかけて化成肥料を2〜3回あげました。 こちらで手に入る本などを読むと、さくらんぼはあまり暖かいところには向かないそうですね。また植え込みより鉢植えのほうが育てやすいとも書いてありましたので昨日、 鉢にもどしたところです。こちらは京都の南部、奈良に近いところで盆地的な気候のため冬は結構冷え込みます。 もちろん雪はめったに降りませんが山形に近い気候と思います。ほかに気をつけたほうがよいことなどアドバイスいただければありがたいです。 よろしくお願いいたします
 《Q5のつづき》
【A6】
普通は生育旺盛な若木でも新梢基部の芽は花芽になり、少ないながら花は咲きます。枝が落ち着けば、花芽がまとまって着生するようになります。

目標とする樹の勢いは、幹から横に発生した枝(結実させたい枝)先端の伸びが30cm以下です。これ以上伸びているのなら樹勢を弱めるようにします。

春に枝を水平〜30度くらいの角度に引っ張って花芽の着生を促します。枝を引っ張ると枝数が多くても、日当たりも確保でき、花芽着生には有利です。

窒素成分の入った肥料は、枝葉の伸長を促すので与えないようにします(油粕や鶏糞など)。リン酸、石灰、苦土などの施用はかまいません。

冬季にはできるだけ枝を切らず(切ると枝の伸長が旺盛になる)、不要な枝は夏(6〜8月)に切るようにします。

さくらんぼは冬季間に一定の低温に遭遇する必要があります。品種により必要な低温量は異なりますが、山形県の主力品種佐藤錦では、 7.2℃以下で1600時間程度が必要とされています。低温が不足すると芽の目覚めが悪く、発芽不良が発生します。

鉢栽培では根量が制限されるので、花芽の着生や、結実は有利になります。

結実には異品種の花粉が必要(一部に不要な品種もありますが)ですので、合わせて栽培するようにして下さい。


【Q7】 さくらんぼの苗木を買って、庭に植えています。自家受粉できる種類と書いてあったので、1本だけ買いました。詳しい品種名は覚えていません。 果樹苗を多量に扱っている、山形のメーカーから買いました。一昨年の冬(2001.11頃)に植えましたが、昨年も今年も葉だけで、花芽が付きませんでした。 なにか理由があるのでしょうか?接木です。昨年水を遣り過ぎたためか、1m50cm程だった苗が、3m近くになっています。 枝も随分伸び、1年でとても大きくなりました。剪定はまだ行ったことがありません。肥料も、この2月に、何をやればいいか分からず、 とりあえず鶏糞をやりました。肥料はどのような物をやればいいのでしょうか?お礼肥料は、実がならなくても必要ですか?
 《岡山県・下條さんより》
【A7】 2001年秋植えということで、まだ2年しか経っておらず、本格的な花芽着生にはあと2〜4年かかると思います。 2年で枝が150cmくらい伸びているということですが、苗木のうちはこの位の生育量が正常です。これから徐々に伸長量を減じ30cm以下にしていきます。 肥料は、窒素成分の入ったものは不用です。鶏糞、油粕などは与えないようにします。リン酸を中心に、石灰、苦土などの施用はかまいません。 結実するまで、幹の先端はまっすぐ上に伸ばしますが、途中から出た枝は、水平〜30度くらいの角度に引っ張って花芽の着生を促します。 枝を引っ張ると枝数が多くても、日当たりを確保できます。冬季にはできるだけ枝を切らず(切ると枝の伸長が旺盛になる)、 不要な枝は夏(6月〜8月)に切るようにします。自家結実性の品種は、山形では1本でも結実します。 しかし、品種により冬季に一定時間の低温に遭遇する必要があるものもありますので、岡山での可否はわかりません。


【Q8】 こんにちは。さくらんぼの木を庭に植えてみたのですが、さくらんぼの育て方について、何か資料などががあったら教えていただけませんか。
【A8】 さくらんぼの育て方についての資料ということですが、農文協で出版している「オウトウの作業便利帳」(1,630円)が簡単でわかりやすく書いてあります。


【Q9】 サクランボ(佐藤錦)を種から育ててみたいのですがいつどのように植えていいかわからず教えていただきたいのですがよろしくお願い致します。 苗からの育て方は調べられるのですが種から書いてあるのはなくて探していました。
 《宮城県・阿部さんより》
【A9】 一般的にさくらんぼは、一品種だけでは実がならないという性質をもっており、実をならせるためには他の品種の花粉を交配しなければなりません。 したがって、「佐藤錦」の実はすべて他の品種の花粉がついてできたものですので、この種をまいて木を育てたとしても、 「佐藤錦」と同じものにはなりません(母親"めしべ"が「佐藤錦」、父親"花粉"が「他の品種」のかけあわせのため、双方から半分ずつ遺伝子をもらっているため)。 このように「佐藤錦」は種から育てることはできません。「佐藤錦」の木をつくるためには、サクラ属の台木(一般的にはアオバザクラ)に「佐藤錦」の枝を接ぎ木します。 この接ぎ木によってのみ、「佐藤錦」を増やすことができます。なお、「佐藤錦」とは全く別の性質のさくらんぼになってしまいますが、 さくらんぼを種から育てる方法は以下の通りです。
@パット(食品トレイ)にガーゼもしくは脱脂綿を敷き十分に水を含ませます。
A種をきれいに洗い、クルミ割り機などで種の殻を割ります。中に入っている胚乳を取り出し、@のガーゼの上に乗せます。
B芽がでてきたら、移植します。
C 移植はセルトレーに育苗培土(いくびょうばいど)をつめたのもにします。葉が出てきて、根が十分に発達したら畑に移します、 セルトレーや育苗培土は園芸店で購入できます。さくらんぼはなかなか芽が出にくいのですがトライしてみて下さい。


【Q10】
1.「生理落果」という言葉があるようですが、その意味が よく理解できません。樹勢が旺盛とは、またその対処方法は?
2.私の場合、今まで肥料を与えたことはありません。また、毎年いっぱい咲く「花」が付き過ぎているのか?その場合、一部花を取り去る必要があるのか?
3.花がいっぱい付く事は、今までの人口受粉が成功していて、生理落果が原因で落ちてしまうのか?
 以上、ご教示下さい。
【A10】 樹体の生理的条件が主な原因となって落果する場合、台風や病害虫によって起こる物理的落果とは異なることから、これを生理的落下と呼んでいます。 生理的落果は着果過多の場合、樹体維持のための自然淘汰現象とみることができますが、樹勢や環境条件のいかんによって必要以上に落果してしまうことがあります。 さくらんぼの生理的落果には不受精などによる早期落果、幼果の肥大期における養分競合による落果(ジューンドロップ)などがあります。 山形ですと5月いっぱいは生理的落果があります。「佐藤錦」で満開後17日頃で果実横径が10mmのものは落果しないと 思われます。 また、樹勢については、新梢の伸び具合と葉の状態で大まかな判断ができます。さくらんぼには、適正な樹の状態(形)があり、その診断方法は次の通りです。

(1)新梢による診断
ア.診断の時期
 5月下旬(満開後25日)及び6月下旬(最終新梢長)
イ.測定する新梢の選び方
 @地表から1.5m前後の目通りの高さの新梢を20本程度測定する。
 A斜立の強い枝や下がり枝は避け、平均的な側枝(水平〜上下45度)を選ぶ。
ウ.適正な新梢長
 @満開後25日の新梢長 10〜12cm
 A最終新梢長      20〜25cm(30cm以上では明らかに結実率が悪くなる)
エ.適正な新梢発生本数
 @目通り(最終新梢長 20〜25cm)の新梢発生本数 1〜2本
 A樹冠上部(最終新梢長 20〜35cm)の新梢発生本数 1〜3本
 B樹冠下部(最終新梢長 15〜20cm)の新梢発生本数 1本

(2)葉による診断
ア.診断の時期
 5月下旬(満開後25日)
イ.測定する葉の選び方
 @地表から1.5m前後の目通りの高さの、平均的な側枝の葉を測定する。
 A花束状短果枝の葉は、3年枝に着生したもので、中央の最も大きな葉を測定する。
 B新梢の葉は、先端から5枚目のものを測定する。
ウ.適正な葉の大きさ
 @花束状短果枝の葉 長さ:13cm程度、幅:5cm程度
 A新梢の葉     長さ:14cm程度、幅:6cm程度

この基準よりも枝が伸びているようですと樹勢は強いと判断されます。昨年の枝の伸びはどうでしたか。 成木で新梢が50cmも伸びているようですと樹勢が強すぎて結実も悪くなります。これは、樹の成長の方に養分が取られてしまうためで、 いくら花が咲いて着果したとしても、生理的落果しやすくなります。樹勢を抑えるためにはひもなどを用いて枝を下の方に誘引したり、 せん定量を少なくするなどの方法が考えられます。施肥については、成木では7月の収穫後に窒素成分で10a当たり12kg、 9月下旬に3kgの施用を基準としていますが、樹勢が旺盛な場合は施肥そのものを控えます。また、土壌中のホウ素が足りないと結実不良になるばかりか、 果実にでこぼこが生じるホウ素欠乏病になってしまいますので、FTEなどの微量要素を含む肥料を散布してください。 花が多く咲くということですが、特に花を取る必要はないと思います。雌しべの状態は健全でしょうか。確認してください。


【Q11】 さくらんぼ栽培について、聞きたいことがあります。剪定のやり方など知りたいのです。よろしければ、教えてください。
 《武信さんより》
【A11】
○剪定について
せん定は、樹勢、樹形、通風、日当たり、作業効率等を考慮して行います。さくらんぼは、2年枝(昨年伸びた枝)から着果しますので、 今年伸びた新梢を切りながら樹形をつくることになります。また、古くなった枝を切りつめ更新していくことも必要ですが、 どの程度に切るのかは樹勢・樹形を見ながらの作業となり、そう簡単ではありません。また、地域によって切る時期も大きく異なりますし、 暖地ではせん定をすることによって樹勢が著しく弱くなる恐れもあります(低温要求が強い果樹で、寒冷地ほど樹勢が強い、よく育つとされています)。 さがえ西村山では、収穫の終わった夏8月頃か、芽が眠っている冬2月頃がせん定の時期になっています。


【Q12】 さくらんぼを育てて2年になります。1年目は全部鳥に食べられてしまいました。今年はと思い網で囲んだり、ビニールで屋根を作ったりして収穫もできました。 でもすごく小粒のさくらんぼでした。来年の為にいろいろと勉強をしています。野菜なんかはよく間引きをするとよいものが取れるといいますが、 さくらんぼも間引きをするのでしょうか?
 《山梨県・小澤さんより》
【A12】 さくらんぼも実を大きくするために間引き(摘果)をします。生理落果でどれくらいの実が落ちたかの具合を見て、まだ緑色の実のうちに摘果作業をします。


【Q13】 今年の5月ごろ近くの植木市で、1本からでも実がなる品種と言われ「桜桃」の苗木を購入しました。植木鉢で育てたいので、大きな鉢に植え替えをしたいのですが、 いつ頃がよく、どのような注意点(根の周りの土を付けたままとか深く植えるとか)がありますか?それとも鉢植えでは無理なのでしょうか? 今年は高温な日が続きなるべく日陰に移動しています。
 《東京都・小林さんより》
【A13】 さくらんぼの植え替えは、落葉してから翌春に芽が動き出す前に行ないます(11月〜3月頃)。元の鉢の土が健康であれば、土は付けたままの方が良いでしょう。 なるべく根を切らないように注意してください。植える深さですが、苗木の接木部分(台木と接いである部分)が地表に出るように植えて下さい。 植え替える鉢の大きさですが、一般的には鉢の容量が大きいほど実止まりも良く、品質も良好になります。鉢をどこに置いていますか? 室内・ベランダ・庭先など、置く場所によって、鉢の容量は決まってくると思われますが、可能であれば大きめの8号〜9号ポット(直径24〜27cm) に植え替えてはいかがでしょうか。鉢植えの場合は、土が乾きやすくなりますので、特に夏は朝晩の水やりをかかさず行なって下さい。 鉢が深ければ、日当たりの良い場所の方が良いでしょう。尚、今年5月に苗を植えたばかりでしたら、通常ですと本格的な花芽着生までは4〜6年位かかります。