心の病気について


われわれが扱っている精神科疾患は、内因性といわれている横綱クラスの精神疾患から、だれでもいつでもおちいりやすい心の変調までとその範囲は広いのです。

Topic
11.15,1997

『鬱病』について〈5〉

生真面目なあなた、大丈夫ですか。自信がございますか ?

鬱病はよく見られる病気なのです。
仕事熱心、凝り性、徹底的、正直、几帳面、正義感が強い、ごまかしやずぼらが出来ないといった性格特徴のあなた,生真面目なあなたが陥りやすい穴がこの鬱病なのです。あなたのこの特徴は、執着気質やメランコリー親和型などのうつ病親和性性格特徴といわれています。

症状的には感情の面での変化が中心になるのですが、身体的な領域にも変化は起こります。思考、意志・行動面でも当然のことながら変化がみられます。精神的なエネルギーがいわば枯渇した状態になります。下に症状を列記しておきます。
発病のきっかけは、職場での昇進、家族関係の変化、転居などです。この4月昇進なさったあなた要注意ですよ。

この病気は早期に専門医に相談することが大切です。がんばることはかえって病状を悪化させますし、「激励」は禁物です。いわば常識に反する対応がこの病気の難しいところといえます。

ワンポイントアドバイス・・・「がんばらないこと」・・・です。がんばらないようにがんばってはいけませんよ。

『症状』
悲観的、気が沈む、不安、苛立ち、絶望感、考えが堂々めぐり、煮えきらぬ、判断力・記憶力・計算力の低下、自責感、後悔、自信喪失、自暴自棄、物への興味関心が少なくなる、何をやっても楽しくない、意欲がない、億劫で人と会うのを避ける、食欲低下、便秘、頭重、肩凝り、口渇、動悸、疲労倦怠感、体重減少、不眠(浅眠、早朝覚醒)、日内変動(朝気分悪く、夕方楽になる)・・・などです。なかでも注意が必要なのは希死念慮、自殺念慮、さらに自殺企図です。


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