コナ虫図鑑
file01 コナ目スキー科イントラ属ザオウ種
原産地 
神奈川県の海沿い
通称 
 Mrボブ(♂)
発生および変態のプロセス
もともとは雪には縁の遠い所で孵化したため、白い雪には無縁であったと思われる。原産地は海に近いとあって、サーファーでも見ながら育ったのではないだろうか。(ん!?・・たぶん)
 青年期に入って温暖な生まれ故郷を離れて、北の寒い地方に北上した。その地は縁あって東北の岩手県。ここで4年間越冬したことがきっかけとなって、雪男への変態の兆候がみられてきた。せっかく北の地に来たのだからと近くの八幡平スキー場などに通い始めることになった。学生のため、車など持っている訳もなくバスで通い詰めたそうだ。本人曰く、その頃のスキー技術はまるっきり初心者。かっこよく滑る上級者にひたすら憧れていたそうな。
 岩手での学生生活を終え、原産地の神奈川県に戻ると思いきや、雪山への思いを忘れることが出来ず・・・かどうかは不明だが、ちょいと南の山形の地へと飛翔する。本格的にスキーにかぶりついたのは山形に来てからである。当然、雪が降ると疼きまくり、がむしゃらにスキー場に通っていたようだ。特に蔵王スキー場のある場所に第二の営巣地をみつけ、週末になるとそこで集団越冬していたようだ。昼はポールを両手にゲレンデに立ち、夜はコップを片手に畳の上に立ち、外向傾の維持のため猛特訓を行っている。  
元々彼は、いわゆる
SAJ指導員の資格取得を目標とする基礎スキー日本特産種である。最近、努力の甲斐があってその資格を見事に取得した。今では「Mrデモ」と、ごく一部から賞賛されるほど、プルークボーゲンがうまい。
特技

会計係。他にはオービスの場所の記憶。デジカメ連写

テリトリー

厳冬期はほとんど蔵王スキー場に出没する。雪の状態が安定する3月中旬以降から他のエリアに移動し始める。夏のテリトリーはやや不明な点が多いが、「びっくり市」※1に出没するらしい。
※1ローカルなスーパーマーケット。肉、野菜、酒など安く手に入る。

捕獲時の状況

蔵王スキー場のとあるスキースクールで、インストラクターとしていて奉公していた所を捕獲。

個体の特徴

黒っぽいノースフェースのウエアに身を包み、マイナーで見たことのないようなメーカーのゴーグルが目元に光る。もともと体格に恵まれていたが、最近中年太り(?)のせいか、胸板、胴回りが巨大化してきた。胸なんかは下手な女性より立派である。(下手な女性ってなんだ?)そんなこともあって一部からは「Mrボブ」と言われるようになった。
 彼の顔面組織はメラニン細胞が多く、紫外線吸収率が極めて高い。そのため常に日焼け止めクリームを塗りたくっている。あまり塗りすぎて真っ白になり、志村けんのバカ殿のように見える時もある。
 滑りの特徴は小回りにあり。その特徴は視線がフォールライン方向に一定せず、上下左右に頭を振って滑り降りてくる。これは「挙動不審ウェーデルン」と呼ばれている。かなり特徴的であるため少し離れた地点からも観察することが可能である。
 性質的には何事にも計画的で緻密である。遠出するときも、山に入るときも事前の準備は徹底して行う。地図やガイドを買い、カーナビを駆使し、緻密に考えることを厭わない、むしろそれを楽しんでいるようだ。勘に頼る事の多い我々の仲間では貴重な存在。

天敵 
なし