バックカントリースキー・・・?! スキー場にいけばリフトがあるし、ゲレンデはきれいに整備されているし、食べ物だって、ビールだってお金さえ出せば、何の苦痛もなくスキーの楽しさが手に入る。それはそれで十分に楽しいんだけど・・・
山を自分の足で登って滑るなんて考えてもいなかった。冬山を登るなんて登山家のすることで、自分には入り込めない世界だと決めていた。というか、知らない世界だった。
’98年4月、先輩に誘われ青森県岩木山にはじめて行った。「ちょっと登るだけだから、たいしたことないよ。」そんな先輩のアドバイスに気軽に参加したつもりだった。スキーを背負う適当なバックパックも持っていなかったため、家にあったレクレーション用のリュックに農作業用のマイカー線でスキーを何とかくくりつけて登り始めた。
何時間かけて登ったんだろう。汗が止め処なく流れ落ちる。息が荒い。倒れるかと思った。写真はこの時のもの。この時のつらさは忘れられない。
でも、この後の滑降、そして、BEER・・・一生忘れられない思い出となった。
多分、この日をキッカケだったと思う。山を滑る楽しさが大きく広がったのは。バックカントリースキーに急に興味を感じてやりはじめた。最高だった。でも考えてみると、子供の頃SKI
NOWなんかのテレビで見たあこがれの世界だった。こんな快楽を手にするために、スキーを始めたのかもしれない。
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