POWDER REPORT
1月24日 妙高
「クラシックエリア妙高に潜むシールスライド」

↑ズリ夫
僕の名前はズリ夫。本名はズリシェーン・コキマロだ。現在急成長を遂げるパウダージャンキーだ。(なんちゃって・・)
山の経験は少ないし、体力根性ともになし..で、ちょっと不安。今日はどこに行くのか分からないが、昨晩サークの久我さんを
「ソールスライド」の物まねで笑かしておいたので大丈夫だろう。
ところで妙高山って、どこにあるのかなあ。ボブ先輩の車の後部座席でずっと寝てたからよく覚えていないんだよね。

↑太陽も顔を出す
赤倉ゴンドラ前で待ってたら、サークの久我さんとフォトグラファーの堀川さんが登場。挨拶がわりに昨日の「ソウルスライド」久我さんのものまねで、またみんなを笑かす。おっ!今日も調子いいぞ。このペースで最高の一日になりそうだ。

↑ラッセル中盤
ゴンドラとリフトを乗り継いで、ハイクを開始。
先輩方の後ろは快適だなあ!このまま行けば楽勝だね。あれっ、ラッセルって順番に先頭が代わっていくんだね。僕の出番もくるのかなあ!?
ブナ林を抜けると前山直下の急な開けたデルタが見えてきた。青空も見えてきて気持ちいい。このあたりからは、志賀高原、野沢あたりも見える。


↑いい傾斜の前山デルタ
ここから先の急斜面は40度近くはあるかなあ!?あれっ、僕の順番が回ってきたぞ。ズブズブ〜ズブズブ〜、足があがらないぞ。前に進まないぞ。「ズリ夫〜!ハイクダウンするな!早く進め!」モジモジしてたら先輩の激が飛んできた。まずいぞ、がんばるんだ。
モタモタしてたら、あっという間に先輩が僕の脇をすり抜けていってしまった。僕の先頭ラッセルは5秒くらいで終わってしまった。
おいおい、先輩たち。こんなとこで直登しないでよ。あれっ、僕のスキーが前に進まないよ。ズリ落ちてくるよ!シールが効かないのかなあ。・・ズリ、ズリ、ズリ・・。
シールスライドだよ。

↑デルタ上部から(ズリ夫の姿は!?)
先輩の姿が小さくなってきたなあ。やばいっすよ、みんな行ってしまって僕一人になってしまいそう。どうやって登ったらいいのかなあ!?
何か先輩たちは僕の登り方が悪いとか、クライミングサポートがどうのこうの言ってたなあ。でも僕にはよくわかんなかったよ。良し!スキーを担いで壺足で登ってみよう。うっっ!股下まで埋まるぞ。これでは登れない・・・。今頃先輩は何してるのかなあ!?僕を置いていかないよね・・・。
どうしよう、壺足がだめなら四つん這いになってシャクトリ虫みたいに登ってみよう。おっ!行ける、調子いいぞ!キッコッ、キッコッ、ワオッッ!僕のシール登行より断然早いぞ。先輩方の残した溝の中を四つん這いで右往左往しながら上り詰めたんだよ。
この急斜面を抜けると斜度は緩くなった。これならシールで大丈夫かな。少しだけシールスライドするけど、なんとか行けそうだ。
でも、腹減ったなあ!もう先輩たちは飯食ってんだろうなあ。「ズリ夫!がんばれ!」おっ、先輩たちの声が聞こえるよ。よ〜し、笛でも鳴らしてやるぞ「ピロロロ〜、ピロロロ〜」聞こえたかな。それにしても情けないひ弱な音だなあ!?見えたぞ先輩たちが僕を待っててくれたよ。

↑「ソールスライド久我さん」の物まね
やっと、前山ピークに着いたよ。僕すごい冒険をしたみたいだ。先輩達をすごく待たせてしまったから、サービスに「ソールスライド久我さん」を披露しておけば大丈夫だよね。「アー腹減った〜!」やっと飯にありつけるぞ!

「ズリ夫!直ぐ山下るぞ!」

エッッ!?

↑前山ピーク
次から彼にスキーシールは必要ない。肘と膝にシールを貼ってハイクアップするのである。これぞ伝説のズリ夫ハイク。妙高に潜むシールスライド・・

↑サーク久我さん
滑りは滝沢尾根のツリーランを満喫

↑テレマーカー羊山

↑kuro
宿に戻って、温泉&BEERで盛り上がる。アレッ!ズリ夫の姿が見えない。彼を探すとカップラーメンを美味そうに食っていた・・