POWDER REPORT
2月28日 1210.9峰
「その先に見える斜面・・最初の一歩」
この山には12月に一度、その裾野まで足を伸ばした。が・・樹木の密生度が濃く、いったいどこ滑るの!?って感じで撤退した。「あそこは積雪で木々が埋まる春になんないとダメだよ」そんなアドバイスをもらって、機会を狙っていた。
前日はしばらくぶりの降雪があり30〜40cmほどの柔い雪が我々を迎えてくれた。遠目からでも、真っ白い部分が大幅に増え、どこを滑ったらよいか迷い、楽しみながら、その裾野まで近づいた。斜面の状態をチェックしながら、ルートを探索する。
狙いをつけたのは北向きのボウル状斜面。北西側からハイクアップを開始し、徐々に高度を上げながら北側に移動した。
この斜面に近づくにつれ、次第に積雪が薄くなり硬い層が出てきた。風あたりの良いこの辺りの雪が狙いの斜面にたんまりとたまっていることを確信した。
ここからスキーを担いで、壺足にチェンジ。硬い斜面と膝上までの深い雪が交互に現れ、”あしぇ”がしたたり落ちる。

ボウルの右側に張り出した雪庇を左に眺めながらピークを目指す。
アルペンブーツを硬い斜面に蹴りこみながら慎重にピークを目指した。これまでで一番の傾斜角に筋肉に力が入る。
スタートから2時間弱でピーク到着。ここにいるのは我々2人しかいない。周囲の山容にデラ感動し一服。長く伸びる尾根筋から真っ白な一枚バーンが目に入る。
次回チャレンジしたいピステを頭の中に納める。
さて、滑る前の穴掘り。二人とも自慢のスノーソー(実はしぇんてい鋸)を取り出した。前日の30cmの降雪の下に粗目雪の層があり、その下に3層目の雪が10cm。
その下はガリガリの硬い雪となっていた。
まずは急斜面を慎重に滑る。雪の安定度は問題ないようだ。次第に滑走スピードを高めながら大回りで下部まで一気に滑り降りた。
なかなかのバーンと久々のPOWDERに満足し、本日終了

ピークから見えたオープンバーンは次回チャレンジしてみたい。