POWDER REPORT
3月7日 富良野岳
「粉はどっちにある!?」

バーデン上富良野より
朝までの降雪はそんなになかったが、冷え込みはまだまだ続いていた。ここから富良野岳までは車で1時間30分程度。
天気は良好で、途中の車中からは噴煙を上げる十勝連峰が一望できた。
バーデン上富良野脇に車を止め、富良野岳を見上げる。デカイ・・・
すでにジャイアント尾根をハイクアップしているパーティーがあった。
今日は日曜日とあって、人の数が多いということだったが、ここの駐車場の定員は十数台。この山にこの程度の人数ならたかが知れている。

ジャイアント尾根
ハイクアップはお決まりのルートのようだ。
登り始めの樹林帯は昨日からのトレースが残っていた。雪は柔目。
樹林帯を抜けると、ジャイアント尾根が見えてきた。次第に硬い雪質と急斜面になり、シールは時折ズリッと滑る。
あっ、今日はヒロさんと同棲している、ヤヤも一緒だった。
YOZANはこの斜面でヤヤ・ハイクアップ・サービス(通称YHS)を受ける。
やさしい癒し系サービスに独り身YOZANはご満悦。
しかしこの辺り、どこからともなく大砲!?の音が鳴り響く。裾野には陸上自衛隊上富良野演習場があったのだ。

↑YOZANもコケル
途中まで登ったところでハイクアップ終了。これ以上標高をあげても柔い雪は望めないと判断。ジャイアント尾根より西側のでっかい斜面に突入した。まずはヒロwithヤヤが滑り降りる。でかい斜面を中回りで行くがどうも様子がおかしい。転けまくっている。スピードもヤヤに追い越されているくらい遅い。わざと転けまくってヤヤとじゃれまくっているように見える。次にmasaharuがスタート。フォールラインに絡んで滑り降りようとせず、右に・・さらに右に、変な方向へ突入していく。あれっっ!?「雪質は最中(もなか)だぞ。注意して!」無線が入る。
続いてkuro。「いくら最中ったって、ちゃーんと煙が上がるじゃないか!それいけー!」と、思ってスタートした富良野岳初滑走。
「あっっ、げーっ、うぷっっ!」薄い粉をかぶった硬質最中にスキーがのめり込んで抜けない。
ヒロさんとmasaharuの異常事態がよーく体感できた。と思ったら大ゴケ。
これまで体験した中では最も最低の滑りづらい雪質であった。
悪雪マニアにとってはすばらしいコレクションの一つとなるだろう。
ここの斜面、雪質さえよければ、最高の斜面であったことは・・間違いない。

↑粉はここにあったのか!
先ほどのあの感触が体にこびりついて、どうも調子がでない。
テンションやや低めでの昼食。
「粉はどっちにある!?」飯を食いながら考えるのはそればかりであった。
さて登り返し。昼食ポイントから沢を越え、西側の斜面に狙いをつけた。
しばらく登ると良い感触が足下から伝わってきた。
どうやら狙い通りの粉ポイントにたどり着いたようだ。
後は画像でご覧あれ・・

↑KURO

↑KURO

↑masaharu

↑またまたYOZANコケル
温泉は上ホロ荘の露天風呂。温泉で冷えた体を暖め”富良野地ビール”で冷ます、お決まり行動パターンで終了。夕食は富良野市内の回転寿司。安くてうまい・・皆ご満悦。
しかしYOZANは額に大汗をかいている。どうやら体に異変が生じているようだ。こけまくりで肉体疲労か・・温泉で湯冷めしたのか!?