POWDER REPORT
3月9日 かちかち山
こんな名前に騙されて・・・」

↑クニぞーさん「ファイナルですね」
本日が最終日。帰りの時間も気になるところでファイナルは”かちかち山”と決まっていた。かちかち山は車で5分もかからないところにある標高1000mにも満たない小さな山。
昨晩はヒロさんが滑ったビデオも見ていたが、どんな感じの山なのか実感が沸かなかった。かちかち山なんだから、たいしたことはないだろう・・と勝手に思っていた。
確かビデオを見たのは酒宴のDEEP&STEEPの最終局面。記憶も不明確で、目の前はクラクラしていた気がする。

朝からどんぶり飯がうまかった。本当にうまかったのだが、こんな時は大概二日酔いなのである。飯もうまかったが、水もギリッと冷たくてうまかった。朝から1リットル以上は飲んでいる。



↑かちかち山
”見た目は普通のお山”
かちかち山なんて名前からチョロッと登って、チョロッと滑る山かと思っていた。
ハイクアップの途中、ヒロさんが呟く。
「うっっ、気持ち悪い。あっ、実はこの山の斜面、マジでいかないとやばいんですよ・・うっっ」
「えっ、だって”かちかち山”ですよね・・うっっ」
ハイクアップの足取りはハッキリ言って重い。体が重いのに加えて、実は斜面が急だったりもする。

↑もう直ぐピーク
だワン!
セッピの張り出す尾根沿いを進むが、ここから滑る斜面は見えないのであった。

体調不良は一向に回復しないままピークに到着。
いざ斜面を覗き込む・・・

↑ピークから斜面を見下ろす
「あじゃーっ!騙されたっっー・・っつうか、勝手に勘違いをしてたー!」
向こうまで続く真っ白な急斜面。滑り出しはすべてセッピが張り出している。
場所によってはセッピが崩落し、表層が流れ落ちた後が見える。




↑スタート完了
ヒロさんが端っこの樹林帯を滑り降り、雪の状況をチェック。GOサインがなかなか出ない。
「断面調査やってみるから、ちょっと待っててよ」無線が入る。
「あじゃーっ!」ヒロさんが穴堀するのをはじめて見た。これまで見たヒロさんのアバランチチェックは
ストックで雪を突っつくだけ・・
「安定度はいいみたいよ・・どうぞ!」
(本当かな・・)

後は画像でごらんあれ

↑よっ!YOZAN

↑クニぞーさん

↑ヒロさん
この斜面を一気に滑りきって、トラーバースしながら下山することとなった。
トラバースの途中、真っ白なノートラックの斜面がまだまだ残っていた。
普通なら登り返して滑るところだったが、二日酔いのこの体、誰もシールをつけようとはしなかったのであった。
北海道パウダートリップ最終日のデザートは食いきれないまま残してしまった。


↑ファイナルトラックのヤヤ
翌朝はすでに自宅にて起床。
天気予報を眺めるが、北海道は雨が降っておる様子。
春がもうすぐのようです・・