お待たせぇ。 投稿者:あやや 投稿日: 7月19日(木)03時10分21秒
サラちゃん>
凹んでるの?よし!
サラちゃんに送るラブラブミッシェル小説を書きましょう。
主人公はあなたよん。←迷惑か(笑)
もうひとつの「I’m in you」 投稿者:あやや 投稿日: 7月19日(木)03時17分19秒
(その1)
「おはようございます」
もう夕方だっていうのに、変な挨拶だとは思わなくなっちゃった最近の私。
「ああ、おはよー。今メイン終わるとこだよ」
ここは東京の某スタジオ。
今日は早く終わるという彼の言葉から聞いて、このスタジオまで遊びに来たのだった。
「あのぅ、彼はどこにいますか?」
「えっと、ブースの方でハモリのパート練習してるんやないかな」
コントロールルーム越しに見えるブースで、彼がギターを弾いているのが見えた。
「お待たせしました、聞いてください」
アシスタントエンジニアの人がみんなを呼びにロビーに来た。
「じゃあ、私ロビーで待ってますから…」と告げると
「よかったら、聞く?ええよ、スタジオ入っても。今日はお偉方とか、おらへんし。」
と、ディレクターの井上さんが誘ってくれた。
彼のレコーディングを一度見てみたかった私は、ちゃっかりとスタジオに入って、
後にあるソファーの端っこに、ちょこんと座ってしまった。なんだかちょっと緊張する。
ブースから呼ばれて、彼がコントロールルームにやってきた。
「あれ、もう来てたんか」そう言いながら、彼が仕草で”待ってて”の合図をした。
軽く頷いてみせる。彼が来ると、ちょっと安心する。
歌詞カードを手に、ディレクターディスクの井上さんの横に彼が座る。
「Play Backです」の声がして、黒いスピーカーからクリアな音で曲が流れてきた。
ミディアムテンポで、彼の声がよく似合う曲。
彼の真剣な横顔って好きだなっと見とれている間に、歌い終りで曲が止まった。
「うん、全体的にいいけど、ここ気にならへん?」
「あ、B頭?トータルで聞くと、なんか気になるかな」
「そこだけ別チャン差し替えてみよか」
「この一言だけでいいんちゃう?前後いい感じだから」
「部分的にデジピンで聞きますか?」
「うん、そうやね。ここだけかえて聞かせて」
「あと、ここ弱いかな?」
「そこ、ちょっと音ついてみましょうか?」
・・・・・。
…はぁ、よくわかんないけど、作業が進んでいく。あまり見たことのない厳しい表情の彼。
わからないのってちょっと淋しいな、彼がぜんぜん知らない人のように見えてくる。
何度か聞きなおして、やっとメインボーカルのOKテイクが出来た。
これから、サビに本人のハモリを重ねるらしい。ダビングに入る前に彼が声をかけに来てくれた。
「もうちょっいかかるから、お茶でもしー行ってるか?」
「ううん、平気だけど…。ここで見てても構わないかな?」
なんとなく小声で聞いてみる。
「…ええけど、もの好きだなぁ。まあ、俺様のカッコええとこ見とけや」
と彼は胸を張って、ニコっと笑った。私も小さく笑い返した。ホントはちょっと居心地が悪いんだけど、彼を見ていたい気持ちの方がずっと大きかった。
彼がボーカルブースに入って、つやの無い銀色の大きなマイクの前に立ち、黒いヘッドフォンをつけた。黒い譜面台に、歌詞カードがクリップで挟んであるのが見える。
「えーっと、メインの歌はどこに返るの?」
「キューの2番に返します。今の歌うのはそのまま1番です」
「OK。じゃ、一度聴こうかな」
「はい、一番のサビ前から、インプットでプレイバックします」
アシスタントエンジニアの人と会話した後、曲がサビ前から流れる。
「よし、わかった。やってみよ!」
今度はハモリのパートを歌っている。ハモリでさえ迫力ある歌声。
やっぱり、かっこいいなぁ。こんなすぐにハモれちゃうんだ…。なんてことを考えていたら。
「途中もっと溜め気味に歌ってるね、よし、も一回」と自ら歌いなおしていた。
えっ、そうなんだ。綺麗にハモってるように聞こえてたんだけどな。
その後も「出だしヅレちゃったかな、前半録ろうか」とか「ちょっとテンションがちがったね」とか…。
ディレクターの井上さんがトークバックのスイッチを押して
会話しては歌いなおしていくうちに、どんどん進んで出来あがっていく。
訳わからんちんの私でも、なんだか細かい作業をしているってことはわかった。
あらためて彼を尊敬しながら、歌っている姿を眺めていた。
一通り済んだらしく、重そうな扉をグイっと開けて、彼がブースからこちらに戻ってきた。
「…はぁ、聴こかぁ」ちょっとだけ彼が疲れて見える。
時間的には2〜30分だったけど、やっていることは濃かった感じ。大変なんだなぁ。
プレイバックを聴いて、誰彼ともなく頷いた。「OK!お疲れ様」
もうひとつの「I’m in you」♪ 投稿者:あやや 投稿日: 7月19日(木)03時16分03秒
(その2)
「お待たせー、行こか」
「…うん」
スタジオの駐車場に向かいながら、なんとなくいつもより彼を遠く感じていた。
「おいおい、暗いなぁ。どうした?今日はちゃんと約束どおり車で来とんのに」
なんとなく絡みたくなって、つっけんどんに答える。
「別になんでもないし、チャリでニケツでもよかったのに、私」
「おいマジ? 体重オーバーで俺のチャリ壊れるでぇ、勘弁して」
「ちょっと!どっちの方が重いと思ってるのぉ?!」
「そりゃあ、もちろん、でしょ、あははははっ」
つられて少し笑いながら、ちょっと彼をつねった。彼は大げさに痛がりながら、
「はい、どうぞ。お乗り下さい」と、珍しく車のドアを開けてくれた。
「めずらしー。でも、ありがとう」現金なもので、ちょっとした優しさで気分がよくなっちゃう。
車のエンジンをかけながら、彼がこっちを見つめた。
目があうとなんか気恥ずかしく感じて、窓越しに何にもない駐車場を眺めていた。
「なぁ、マジに何か俺悪い事したか?何を気にしてるんよ?」
「そんなことないよ。何でもないし……」
いつになく真面目モードの彼に気押されて、自分でもよくわからない不安を言葉にしてみた。
「ううん、ごめん。…仕事しているところ見てても、私ぜんぜん理解できなくて…。
…カゲちゃんのこと、知らないこと多いんだなって思ったら、ちょっと淋しくなっちゃって…」
「馬鹿だなぁ、仕事なんやから、関係ないやないか」
何故かつっかえていた言葉が、早口になってどんどん出ていってしまう。
「っでも、なんかさ、なんかね。取り残されちゃう感じがして…。すっごく、
すっごく知らない人みたいにみえて、遠くの人みたいで…」
そのとき、彼の目と目が合った。瞬間、悩んだ自分が馬鹿らしく思えてきた。
こんなに近くで真剣に見つめ返してくれる彼がいる、それだけでいいのに。
ほんの少しの間に見つめた瞳の奥から、大事な何かを、確かに私は受け取っていた。
私は彼を好きで、彼も私を好いていてくれている。そう、きっとそういう単純なこと。
何かがわかったら、自然とみつめあうお互いの瞳に微笑みが浮かんだ。
彼をこんなにも愛していることに気がついたのが嬉しくて、私は思わず彼にキスした。
彼はちょっと驚いてたけど、答えてくれた。幸せな時間が過ぎる。
「・・・・・おなかぁ空いたなぁ」
「はぁ〜?また話が急なやつだなぁ。…しかしそれは言える、俺もハラペコだ」
「よし!ディナーにレッツらゴーだぁ〜!!!」
「お前、それってかなり古いんとちゃう?」
「いまどき、ハラペコって言葉もどうかと思うけどぉ〜。」
「まあな、あははははっ」
駐車場を出ると、いつの間にか辺りは紫に濃く染まり、
夜の街明かりが、星屑のように綺麗にかがやいていた。
私は、彼の運転する車に、心地よく揺られながら、
ずっとこの瞳を信じ続けようと、小さく心に誓っていた。
END.
さっすが〜〜!! 投稿者:リコピン 投稿日: 7月19日(木)12時29分17秒
すんばらしいわーー!!あやや!!
まるでなにかのレポのよう!うーーん、目に浮かんだよ、状況が・・ありありと。
専門用語がポンポン出てくるあたり、さすがだわー♪
きっとサラも癒されたことでしょう・・・・ネッ、サラ!(^^)
新人作家だなんて、とんでもないわ〜♪本当に書いてるんじゃない?小説。
本なんか出てたりして・・・・。また書いてねー!!楽しみだヨン♪
前歯にひっかかとらへん? 投稿者:あやや 投稿日: 7月20日(金)03時26分34秒
れのりん>
笑ってもらえてよかったわん☆これもすべてひよパアのおかげね(笑)
リコピン>
今回はレコーディング風景を想像しまくって書いたので、
リアルに感じて貰えたら嬉しいで〜す。…若干いろんなところを端折ってるけど(笑)
なんか疑似体験できたら。。。楽しいよね☆
いやん♪ 投稿者:おやゆびサラ 投稿日: 7月20日(金)23時27分01秒
あやや>
ラブラブミッシェル♪ありがとう♪
記事や、ビデオで垣間見たスタジオの風景が、
あややのお話の中で、見事に動き出して・・・・(^^)。
さすがです♪
そして・・・・。
はぁ〜MICHELL・・・・(*^^*)仙台の夜はいかが?(^^)