「リニア地下鉄東西線」できた後の地下鉄運賃は、これっ!
−これでもアナタはクルマから乗り換えますか??−
(2001/2/5)


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 このサイトで仙台市「リニア地下鉄東西線」のことをご存知になった方、建設費や利用客数で問題が指摘されているのに「どんな運賃になるのだろう?」と、興味のある方は少なくないでしょう。
 「運賃がどうなるか」というのは、実際に使うことになる私たち「お客様」にとって、最も大きな関心事のひとつですね。そんな中、仙台市は「リニア地下鉄東西線」開通後はどんな地下鉄運賃を想定しているのかが、このほど判りましたのでお知らせします。
 まず、現在の仙台地下鉄南北線の運賃をご紹介しますと、下のとおりになります。
乗車距離 3kmまで 3km〜6km 6km〜9km 9km〜12km 12km〜15km
南北線(H9現在、円) 200 240 290 320 350
 この地下鉄の運賃は、今の段階でも「高い」という声が少なくありません。では、「リニア地下鉄東西線」が開業(平成22年度予定)したあとは、どんな運賃を想定しているのかと言いますと・・・これですっ!
乗車距離 3kmまで 3km〜6km 6km〜9km 9km〜12km 12km〜15km
南北線(H9現在、円) 200 240 290 320 350
 
「東西線」(開業時、円) 260 310 380 420 460
※「仙台市議会東西線整備促進調査特別委員会」への配付資料より
○運賃は、南北線の運賃(H9現在)を基に、改定率10%/5年を想定
○実際の運賃は、今後の物価水準、公共料金等の推移、南北線の経営状況等を基に設定される。
 いまの南北線の運賃を約3割も値上げした上で、仙台市は「リニア地下鉄東西線は採算性も大丈夫」と言っていることになります。いまの南北線の運賃も、「日本一高い地下鉄運賃」と言われているのに、リニア地下鉄東西線開通で「記録更新」ですかぁ。私たち「お客様」からすれば、あまりありがたくない「記録更新」です。
 ここで、地下鉄南北線の沿線方々は、「東西線は値上がりか。大変だな。でも、ウチの南北線は大丈夫なんだろうな」と安心されると思いますが、それは、あま〜いっ! それは、こういうことです。
 仙台市によりますと、「東西線と南北線は同じ運賃」とのことです。つまり、「地下鉄東西線」ができたことで運賃が上がれば「南北線」まで道連れで値上げ!となってしまうことになります。
 こんなに運賃が上がっても、「クルマからの乗り換えが進むから早く造ってほしい」とみなさんは期待される気になれるでしょうか? どうでしょう?「南北線」沿線のみなさん。「東西線はウチには関係ない」なんておっしゃる場合ではないと思うのですが・・・・・・
 もちろん、「実際の運賃は、今後の物価水準、公共料金等の推移、南北線の経営状況等を基に設定される」とのことですので、実際にこの運賃額まで上がるかどうかはわかりません。でも、仙台市は今の段階で「採算がとれる」と言っている理由のひとつとして、この運賃設定を挙げているのが現実なのです。
 でも、ここで一応お断りいたしますが、この運賃設定で「採算も大丈夫」と言えるのは、達成できるかどうかが今の段階で大きな問題となっている「条件」

「建設費2710億円以内」
「1日の乗客数が13万2千人以上」

が両方とも達成された場合に限られます。つまり、このどちらかの「条件」が崩れただけで、この運賃設定での採算は難しくなります。ですから、このどちらかが崩れても「採算がとれる」ようにするためには、さらに運賃の設定額を上げなければならないことになります。
 今の段階から、「リニア地下鉄東西線」を建設すれば運賃はここまで上がりそうだということが判っています。それなのに、仙台市からは、この設定運賃が広く公表されていないのが現実なのです。なぜでしょう?
 この「リニア地下鉄東西線」計画を進めていらっしゃる仙台市都市整備局のみなさん、「東西線」ができた後の運賃がどうならば採算がとれるというのか、私たち市民は非常に関心を持っています。この設定運賃が「市民の皆様にご納得いただける運賃だ」と自信をお持ちでしたら、堂々と広くご公開なさったらいかがでしょうか?
 この設定運賃をご公開なされば、市民の関心事として話題をさらうことはかなり期待できるでしょう。ただ、私たち市民にとって「使いやすい運賃だ」と喜んでもらえるかどうかは別でしょうが・・・
 それなのに、未だに広くご公開なされていないというのは、なぜでしょうか? ひょっとして、「これだけ高いと市民のヒンシュクを買うかもなぁ・・・」なんてお思いでいらっしゃる、なんてことはおありなのでしょうか?
 もしそうだとしますと、建設費の割高な「リニア地下鉄」にしているからこそ、運賃を高めにせざるを得ないのが今の状態と言えるでしょう。それならば、沿線である「卸商団地」などから「ルートも不便なので見直して欲しい」という署名も多く集まりました(※)し、ここは思いっきり見直ししてみませんか?
※朝日新聞・河北新報平成10年12月10日記事
 機種もLRTを中心に考えて、ルート等もはじめから全面的に見直す方が、市民みんなに喜んでもらえる「東西線」ができるのではないでしょうか?
 このサイトをご覧のみなさんのご意見はいかがでしょう? えっ?「LRTなんてできるの?」ですって? それでしたら、本文をどうぞ・・・・・・