赤澤温泉流氷と温泉の宿「海に桂田」



ウトロ市街地から国道334号で東方向に向かうと、ウトロ海岸沿いに創業32年の「国民宿舎桂田」があります。当初は1975年に深度503m掘削した
ウトロ眺洋台泉源を利用していましたが、現在は、1997年に深度620mまで掘削した赤澤温泉を利用しています。赤澤温泉は温泉地名ではなく、
泉源所有者の赤澤さんに因むものです。昭和の香りが漂うロビーは実用的な作りです。浴室は、民宿を思わせるようなコンパクトな造りで、亜麻色
の濃淡のタイルが張られた室内には、海に面した窓の下には3人サイズの浴槽が据えられています。湯口の下には温泉に含まれる成分によって赤
茶色に染まっています。湯船のお湯はチェックインした日には若干赤みを有した山吹色に弱く濁っていましたが、時には灰色と緑色が混在したような
黄色に混濁するそうで、コンディションや室内照度によって見え方が変わってくるようです。湯口のお湯を掬って口にしてみると、塩味+出汁味+金
気+石膏+炭酸がミックスされた味が感じられました。入浴中の肌への泡付きこそありませんが、意外と炭酸味がはっきりしていたように記憶してい
ます。宿自慢の露天風呂は、オホーツク海を一望できます。大海原を眺望できるロケーションで温泉で火照った
体を海原から吹いてくる風でクールダウンさせると爽快この上ありません






北海道斜里郡斜里町ウトロ東361 Tel:0152-24-2752 泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸水素塩泉 泉温:55.3℃
効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・打ち身・慢性消化器病・痔疾・冷え性・腎臓病・高血圧症・切り傷・火傷・虚弱自動・慢性皮膚病等

ウナベツ温泉(閉館)



広大な斜里平野の東端、オホーツク海を望む斜里町峰浜に自然休養村管理センターはあります。斜里市街とウトロの中間にあるので、知床観光は
勿論、単純硫黄泉の天然温泉で旅の疲れを癒せます。知床連山の一座、海別岳(1419.3m)の北麓にあるウナベツ温泉は、斜里町にある温泉地で、
知床半島の付け根に位置し、流氷を見ながらスキーが楽しめるウナベツスキー場の敷地内に3棟の建物が並びます。ウナベツスキー場スキーハウ
ス・ウナベツスキー場ロッジ・ウナベツ自然休養村管理センターです。ウナベツ自然休養村管理センターはウナベツ温泉に建つ一軒宿で、日帰り入浴も
受け入れています。浴場はシンプルな造りで露天風呂もありませんが、肌がつるつるになる温泉として地元の愛好者が多いのが特長です。極微乳白色
を含んだほとんど透明の湯が、湯口から毎分約10?注いでいます。知覚的には、微弱玉子臭、微弱塩味で、溢れた湯は湯縁からオーバーフローしてい
ます。アルカリ性のつるつるした浴感あり。泉質は掘削直後の単純硫黄泉からアルカリ性単純温泉に変わっていますが、資料によると掘削してから
数ヶ月後には、療養泉の定義に対して硫化水素イオンになっているので、昔からアルカリ性単純温泉だった可能性もあります。





北海道斜里郡斜里町峰浜194-1 Tel :0152-28-2203 泉質:単純硫黄泉 泉温:44.3℃
効能:リウマチ性疾患・慢性中毒症・糖尿病・慢性皮膚病・角化症・慢性湿疹・脂漏性疾患・創傷・女性器慢性炎症・月経異常・不妊症等

羅臼温泉
熊の湯(再訪)



日本最後の秘湯、知床にある温泉、熊の湯は、明治時代の地図にも載っていると言う歴史ある湯です。地元の人や目の前にあるキャンプ場で泊まって
いる人がひっきりなしに入浴しに訪れています。熊の湯を管理されているという地元の方は毎日入りに来ています。その人は地元で「熊」と呼ばれ、そ
の人が来ると皆が「熊が来た」と口々に言うらしい。とてもマナーを大事にしている方らしく、入る人、入る人へ注意をしていました。そういった人がいるか
らこそ、無料の温泉が荒れないですんでいるのでしょう。それにしてもお湯が熱いです。地元の人は平気で入っている。北海道の知床は
日本で一番寒いところです。それゆえ、熱い湯がとても貴重なのでしょうね!!





北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町 Tel:0153-87-2126(羅臼町水産商工観光課) 泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物泉 泉温:99.0℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・打ち身・くじき・慢性皮膚病・冷え性・切り傷・火傷・慢性消化器病・慢性婦人病・糖尿病等

カムイワッカ湯の滝



8月は一般車は乗り入れ禁止となり、バスで行かなければならなりません。バスへ乗る停留所は3箇所あります。「知床自然センター」「臨時駐車
場」「ウトロ温泉ターミナル」がありますが、前日泊まったホテルの駐車場にレンタカーを停めさせて頂いて、斜里バス・ウトロ・ターミナルからバス
に乗りました。往復乗車券を買いましたウトロ・バス・ターミナルは、世界自然遺産「知床」の玄関口JR知床斜里駅に隣接し、知床(ウトロ温泉)方
面へ乗り継ぐバスのターミナルです。道路は、バス一台が走るのにギリギリの道幅でエゾシカも飛び出てくるダート道路です。湯の滝バス停に
到着して、先ず水着に着替え、素足だと川底が滑るので滑り止めの靴(私の場合はチカタビ)に履き替えました。











バス停から川底の岩盤を上ります。登り始めは緩やかで温泉の温度もそれほど熱くはありません(ほんのり暖かい程度)時々湯溜まりがあっ
て浸かれるような箇所もあります。当然、そんな湯だまりを見逃さず入ってしまいましょう。全国的に有名になった“カムイワッカ湯の滝”は、シ
ーズン中は多くの人でにぎわいます。流れ落ちる湯の川を登っていくのは気持ちのよいものです。滝の上部は落石の恐れがあるため、
一の滝まで行くことができます。一の滝までは入口から川の中を歩き、10分程かかります。





北海道斜里郡斜里町遠音別村 Tel:0152-24-2114(知床自然センター) 泉質:硫酸泉(強酸性)
効能:筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・打ち身・アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬・耐糖能異常(糖尿病)・表皮化膿症・運動不足解消等

ウトロ温泉北こぶし



女満別空港より車で約2時間。JR知床斜里駅よりバスで約50分。ウトロ温泉ターミナルから徒歩約5分。知床の地で60年、ウトロ温泉「知床グランド
ホテル北こぶし」は、世界自然遺産・知床にある大自然に囲まれた、壮大なオホーツク海の大パノラマを望む大型リゾートホテルです。世界遺産知
床は遊びの宝庫です。息をのむ雄大な大自然に、深紅に燃える夕陽、壮大な流氷原、手つかずの自然に暮らす野生動物たち。悠久の時に育まれ
たロケーションの中で、自分だけの知床時間を、存分に過ごせます。ウトロ港に面した、最上階大浴場など好立地を活かしたウトロ温泉は、ナトリウ
ム-塩化物泉でよく温まると評判の湯です。ウトロ港に建つ「知床グランドホテル北こぶし」は、ウトロ随一のゴージャスなホテルですが、その大浴場・
露天風呂もオホーツク海を一望にして、圧巻です。「なんといっても絶景。ここのお風呂は外せません」と力説するのはテレビ朝日『秘湯ロマン』を監
修し、出演もする温泉達人・飯出敏夫さんです。湯船につかると、どこまでも続くオホーツク海に浸かっているような感覚になります。眼下をすべる
ように飛ぶカモメや冬期の流氷など、より知床を身近に感じながら湯浴みを楽めます。





北海道斜里郡斜里町 ウトロ東172 пF0152-24-2021 泉質:ナトリウム-塩化物泉[中性等張性高温泉] 泉温:67.8℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・打ち身・慢性消化器病・痔疾・冷え性・虚弱児童・慢性婦人病・慢性皮膚病・切り傷・火傷等

羅臼温泉蜂の湯



根室中標津空港から車で約65km、豊かな自然に囲まれた国道沿いに建つくつろいだ雰囲気の温泉ホテルです。シンプルな白の外観で、ゆっ
たりとしたロビーは懐かしみのある空間です。羅臼ビジターセンターまで徒歩8分、羅臼国後展望塔まで車で約4kmの距離にあります。原始の
姿を残す知床半島の魅力あふれる知床の大自然を楽しみながら、たっぷりかけ流しのお湯を堪能できます。蜂の湯は、地の果てにふさわしい
景色にどっぷり囲まれ、天然温泉の大浴場は、大きな窓で開放感いっぱい。風情あふれる岩造りの露天風呂は、知床の原生林を眺めながら
入浴できます。天然温泉の大浴場は、大きな窓で開放感いっぱい。風情あふれる岩造りの露天風呂は、知床の原生林を眺めながら入浴でき
ます。日帰り入浴も行っていています。含硫黄-ナトリウム・塩化物温泉を源泉掛け流しにしています。





北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町7-3 пF0153-87-3001 泉質:含硫黄ーナトリウムー塩化物温泉 泉温:68.2℃
効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・糖尿病・便秘・リウマチ・慢性皮膚病・慢性婦人病・切り傷・糖尿病・高血圧症・動脈硬化症・通風等