四万温泉グランドホテル



奥四万湖を流れ出た四万川がゆるやかに蛇行し新湯川と合流するところ、温泉街の中心部に建つ鉄筋7階建ての大型ホテルです。
楽しみな風呂は館内に3つあります。清流館地下1階に男女別の大浴場と露天風呂、清祥館7階には展望大浴場「メルヘンの湯」がや
はり男女それぞれ用意されています。いずれも毎分1,600~1,800リットルの湧出量を誇る自家源泉があふれ、効能豊かな天然温泉を
満喫できます。露天風呂は、四角いまあまあの大きさの浴槽で、縁は檜で囲われています。更に露天のあるスペース自体、周りより低
い位置に作られていて景色が見えません。見晴らしが悪いのは予想外だった。場所を考えれば当然なのだが、お湯はかなりぬるめで
した。四万温泉のお湯はもうちょっと熱い方が四万温泉らしいです。臭いは浴槽の木の臭いの他は特に感じません。内湯の岩舟の湯と
室生の湯は、岩根の湯源泉と言う事でたむら本館のお湯とは違うのだそうです。お湯はもちろん掛け流しです。暫く温まった後、檜の浴
槽の隣に二つ並んでいた樽風呂に入ってみました。最初は飾りかと思っていましたが、これも浴槽になっています。
源泉が樋を伝わってきて、樽の中に注がれるようになっています。





群馬県吾妻郡 中之条町四万4228 Tel:0279-64-2211 泉質:ナトリウム-カルシウム・塩化物・硫酸塩温泉 泉温:70.0℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性・疲労回復等

四万温泉
たむら



四万温泉の御三家、四万たむらの創業は正確には分からないですが、江戸・安土桃山・戦国時代も通り越して、室町時代に遡り500年の
歴史を持つそうです。積善館の前の田村坂と呼ばれる急勾配の坂を上りきった所にあり、正面に立つ豪壮な茅葺入母屋造りの玄関が宿の
シンボルです。近代的な玄関・フロントの先にある中の間や上段の間は、江戸時代中期の天保5年(1834年)に建造されたもので、奥には仏
像が安置されているのが旅館としてはユニークです。参番湯「森のこだま」は半露天で一番人気です。混み合っているので、七番湯「岩根の
湯」に向かいました。岩根といっても岩風呂ではなく、タイル貼のけっこう古くからある浴室です。泡風呂、打たせ湯、蒸し風呂と、バラエティに
富んでいて、その一つ一つをゆっくり楽しむ事ができます。このお湯が四万温泉発祥のお湯との事です。五番湯「御夢想の湯」は、掛け湯の
湯箱があるのみで、洗い場の設備はありません。熱めのお湯と檜の香りに包まれて、夢見るような御夢想の湯です。八番湯「翠の湯」は、
浴室内にはクロロフィル臭とでも形容すればよい微かに匂いが鼻腔をかすめます。個々の源泉はそれぞれ個性を有しています。





群馬県吾妻郡中之条町四万4180 Tel:0279-64-2111 泉質:ナトリウム・カルシウム・塩化物-硫酸塩温泉 泉温:70.0℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・リウマチ・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・高コレストロール血症等

四万温泉河原の湯



四万温泉は吾妻川の支流、四万川の上流にある古くからの温泉地である、四万温泉にある共同浴場の一つが河原の湯です。温泉街の北側、
四万川の河原に造られています。建物は1994年に造られた、石積みのがっちりしたもので、男女別の清潔な風呂です。道路から階段を降りて
行くようになっています。建物はこじんまりとしていますが、造りは立派で、細部にもお金がかけてあります。浴槽も磨いた石造りですばらしいで
す。浴室は、決して広くないのですが、天井はちょっぴり高く、その高さが温泉地の共同浴場としても矜持を誇示しているようでした。お湯は桶で湯
船から直接汲む事になります。床には緑色凝灰岩がお湯の溢れ出しが流れるところは赤茶色に染まっています。浴槽の大きさは2~3人サイズで
す。隅っこの湯口から注がれるお湯は、浴槽の容量に対して遙かに多く、ドバドバ注がれるお湯により惜しげもなく大量にオーバーフローしていま
す。ちょっとした贅沢感、そして多幸感を楽しめます。お湯は無色透明でちょっと金気味がします。初めはスルスルスベスベの滑らか
浴感が体を包むのですが、間もなく引っかかる感じも得られ、やがて肌全体にお湯がしっとりとなじんでいくます。





群馬県吾妻郡中之条町四万4228-2 Tel:0279-64-2321(四万観光協会) 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 泉温:53.7℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

四万温泉上之湯



四万温泉は古い温泉場です。鎌倉時代に発見されたとの話もありますが、江戸時代に開湯されたとの事です。四万温泉は、四万川に沿って
お湯が湧出し、上流から日向見、ゆずりは、新湯、山口、温泉口と地域別に分かれます。共同浴場(含む日帰り温泉施設)は6ヶ所あり、上の
湯は山口地区の中程で旅館にはさまれて、国道に面しています。階段を5~6段あがって、手前が男湯、奥が女湯があります。こじんまりとし
た綺麗なお風呂でした。浴室は、小さな木枠の湯舟が2つ壁際に並んでいます。その湯舟には源泉が常にかけ流され、静かな浴室内でその
湯の注がれる音だけが響き渡っています。キラリと輝く無色透明な湯は見るからに熱そうで、手を浸けてみるとそれは現実でした。温泉成分に
より幾分その熱さは和らげてくれます。ゆっくり湯舟に浸かる高い温度の割りにゆったり浸かることができました。泉質は薄い食塩系の
サッパリした浴感でわずかにツルツル感もあります。源泉の注がれる近辺からは淡い温泉のアロマも楽しめる極上の湯です。





群馬県中之条町四万3977-1 Tel:0279-64-2321 泉質:ナトリウム-カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 泉温:57.3℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

四万温泉こしきの湯(閉館)




四万川ダムの建設により日向見にできた奥四万湖は、周囲の自然ととけ込んで、人造湖とは思えない豊かな景観になっています。その湖を
見下ろす畔にある日帰り温泉施設がしきの湯です。露天風呂はありませんが、窓辺に広がる風景は開放感抜群です。アメニティは充実して
いて、ぶらっと立ち寄っても困りません。「こしきの湯」はそれほど大きな施設ではないですが、小奇麗な三角屋根の建物です。浴槽は石とタ
イルのごくシンプルなもので、窓は広く取られています。一部開閉可能な窓の外は奥行きのごく狭い庭のようなスペースがあり、その向こうに
柵があり、そのまた向こうが奥四万湖です。明るい青緑の水をたたえた、いかにもダム湖という谷間がそのまま沈んだような形をした湖です。
お湯は無色透明で、臭いはほとんどありません。きりりと端正で硬質ですが主張の少ない印象の湯です。飾り気のないこの施設に似ていま
す。源泉が浴槽の縁からは順次掛け流されていく様は、まぎれも無く本当の意味での贅沢な温泉です。





群馬県吾妻郡中之条町大字四万4400-27 Tel:0279-64-2810 泉質:アルカリ性単純温泉 泉温:42.8℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

四万温泉
御夢想の湯



大江山の鬼、酒天童子の逸話は有名な話です。京の町を荒らしまわる鬼の一味を源頼光以下、四天王と呼ばれる武者たちが、山伏に扮し退治に
出かけました。四天王のメンバー構成は、渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、下部季武の四名。このうち碓井貞光が四万温泉発祥伝説の主人公です。
上州と信州の境である碓氷峠の出身とも伝わる碓井貞光が、この地で仮寝の宿をとった折り、その夢枕に童子が立ち、お前の忠誠心に感じ入り、こ
こに四万の病に効く霊泉を授けようと教えてくれたのがこの御夢想の湯だと伝わっています。御夢想の湯は、四万温泉に3つある無料共同浴場のうち
の1つで、一番上流にあります。木造建ての施設の外観は、重厚な門構えで、どこかのお屋敷にでもお邪魔するような雰囲気です。浴室は、脱衣所か
ら階段を下りてへ向かいます。浴槽は小さく、実際に経験があるのですが、3人が入浴するのが限界です。温泉は無色透明で、加水するための水道と
ホースが備え付けられていますが、湯温は適温で、加水する必要はありませんでした。最高の温泉に浸かりながら、窓から見える美しい自然が、
ゆったりとした気持ちにさせてくれます。四万温泉の無料共同浴場で1番だと思います。





群馬県吾妻郡 中之条町四万4372−1 Tel:0279-64-2321 泉質:ナトリウム-カルシウム塩化物硫酸塩泉 泉温:62.0℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動マヒ・打ち身・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・アトピー性皮膚炎・切り傷・火傷等