只見保養センターひとっぷろ町湯



只見川の河畔に公共の日帰り入浴施設「只見保養センター ひとっぷろまち湯」があります。。旧施設「只見町営温泉保養センター」は鄙
びた外観が特徴でしたが、2011年7月の新潟・福島集中豪雨の影響により営業を停止しました。2013年9月、改名・改装しリニューアルオ
ープンしました。「春夏の湯」と「秋冬の湯」という2つの浴室。春夏の湯にはサウナがあります。薬湯、ぬる湯、うたせ湯もあります。浴室は、
真新しくなりました。露天風呂はありませんが、サウナつきです。ユッタリと過ごすにはもってこいでした。浴室に掲げられた絵は、JR只見
線でしょうか。イメージは、只見界隈の春の風景かと思われます。源泉は黒みがかっていますが、循環風呂のため湯は無色透明となって
います。公共施設だけに衛生管理上塩素臭がするのがちょっと残念ですが、温泉はツル感があり浴槽も広く奇麗で眺めも良いです。立派
な設備なので土・日等は人も多いと思います。のんびり時間が過ぎていくような自然と良い温泉でリラックスできました。





福島県南会津郡只見町大字只見新屋敷下2508-8 電話:0241-82-2393 泉質:塩化物泉  泉温:32.5℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

滝沢温泉
民宿松の湯



滝沢温泉は金山町の西側、只見町との境界近くにあります。温泉宿は源泉を持つ民宿松の湯1カ所のみですが、湧出量が多く温泉成分も
濃厚です。お風呂は男女別の内湯が一つずつです。浴槽隅の岩の湯口から源泉が投入され、浴槽手前側の切り欠けから排湯されていき
ます。源泉温度が高いため加水されていますが、加温循環消毒は無く、完全放流式の素晴らしい湯使いです。薄い翠色とクリーム色を混
ぜたようにも見える黄土色に濁ったお湯からは、明瞭な塩味に石灰味・弱金気味・微炭酸味があり、弱金気臭と芒硝臭・弱石膏臭が感じら
れます。湯面にカルシウムの薄い膜が張っていました。浴槽の底にも砂みたいな沈殿が溜まっていましたが、これもカルシウム分でしょうね。
浴室の窓を開けたら目の前に聳えているこの源泉櫓です。こちらの温泉は平成2年7月に掘り当てた自家源泉で、目の前の櫓から湧出した
お湯をそのままダイレクトかつ短距離で浴槽へと供給しているわけです。





福島県大沼郡金山町大字滝沢細田1455 電話:0241-56-4970 泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 泉温:51.8℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

大塩温泉共同浴場



福島県奥会津地方の金山町は、知る人ぞ知る秘湯の宝庫です。中でも体温程度の温湯の名湯として、温泉通や温泉マニアに人気なのが
「大塩温泉 共同浴場」です。水害の影響で新築リニューアルし、2015年8月8日に再オープンしました。外観も館内も猛烈に美しくなり、地方の
共同浴場としては「美し過ぎる」と感じる程です。快適な休憩室もあり、旅の途中で立ち寄るのにも最適です。内湯は男女とも5~6人サイズの
浴槽で、かなりの量の源泉が投入され、ザバザバと溢れ出ています。湯口付近とオーバーフローする部分は茶色く変色し、なかなか濃い温
泉であることがわかります。お湯は茶褐色のにごり湯で、透明度は70cmほど。若干石油臭がし、味は鉄味・塩味に甘ったるさを感じる個性的
なお湯です。湯温は40℃ほどですが、含有成分が多いためか、意外と長湯ができません。





福島県大沼郡金山町大字大塩休場3103-1 電話:0241-56-4306 泉質:ナトリウム・塩化物-炭酸水素塩泉 泉温:38.3℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

中川温泉ゆうゆう館



R只見線の会津中川駅、さらには国道252号沿いの道の駅奥会津かねやまにも近い奥会津・金山町の日帰り入浴施設が「中川温泉福祉セン
ターゆうゆう館」です。観光的にはまだまだ知られないので穴場の入浴施設になっています。隣接して「道の駅奥会津かねやま」には、江戸中
期に建てられた民家(平屋中門造り)「旧五十島家住宅」も建っています。沼沢地区にあった古民家(五十島吉次宅)を昭和54年に移築復元した
もので、福島県の重要文化財に指定されています。2種類ある浴室は男女日替わり制となっています。この日の男湯は小さな浴室でした。浴槽
は2人サイズといったところで、詰めればもう1人は入れそうな気もします。石の湯口から落とされたお湯は、湯船を満たした後に浴槽縁の切り欠
けより直接排水口へと捨てられており、完全掛け流しの湯使いとなっています。浴槽や床は温泉に含まれる金気が付着して赤茶色に染まってい
ました。金気臭を放つ湯船のお湯は橙色に濁っており、金気味や芒硝味に少々の土気味が感じられました。湯船の中ではツルスベとキシキシが
混在する浴感ですが、湯上がりは優れた温浴効果を発揮すると同時に、程よく粗熱が抜けて爽快感が体を優しく包んでくれたので、
熱と涼の両方を得られる一挙両得的なお湯であると実感しました。





福島県大沼郡金山町大字中川沖根原1324 Tel:0241-55-3336 泉質:含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉 泉温:45.9℃
効能:関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・神経痛・打撲・捻挫・末梢循環障害・切り傷・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症等

八町温泉共同浴場亀ノ湯



会津川口より国道400号を昭和方向に向かい約5km、左側のヘアーサロンめぐろの先を川に向かって下ったところに風情ある湯小屋があり
ます。混浴の共同湯が八町温泉共同浴場「亀の湯」です。脱衣所は別ですが、浴槽は混浴で7~8人が入れる長細いもの、湯船が外観同
様ひなびた雰囲気でどこか懐かしい雰囲気です。源泉が2つあり細いほうの湯が胃腸に良いといわれています。浴槽は、床や浴槽など温泉
に触れる部分は万遍なく赤茶けています。また浴槽の縁や排湯の流路はカルシウムの付着によってデコボコしています。お湯は、人が入れ
ば浴槽全体から溢れ出しますが、常時の排湯は切り欠けから流下しています。、浴槽にお湯を注いでいる2本の湯口のうち、投入量の多い右
側は野尻川対岸の玉梨温泉から引いているものであり、左側のポンプから吐出されているのはこの浴場オリジナルである八町温泉亀の湯源
泉です。亀の湯だけですと温度がややぬるくて量も足りないため、湯量豊富で温度も高い玉梨温泉からお湯を引いて並行利用しているわけ
で、両源泉とも似たような質感を有するお湯なのですが、お湯のフィーリングとしては亀の湯源泉の方がより個性的であるような気がします。
赤みを帯びた貝汁濁りの湯中では赤い細かな湯の華がたくさん浮遊していました。2つの源泉のブレンド具合が実に絶妙であるため、
加水せずとも実に心地よい湯加減が保たれています。





福島県大沼郡金山町八町 字居平619 Tel:0241-54-5111 泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉 泉温:41.8℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

湯倉温泉
共同浴場



福島県奥会津地方の金山町は、知る人ぞ知る秘湯の宝庫で、泉質的に素晴らしい名湯揃いなので、温泉通や温泉マニアが常に注目し
ている地域です。中でも屈指の名湯が湯倉温泉で、共同浴場は混浴で利用し難かったのですが、2014年12月1日に新築リニューアルオ
ープンし、浴室が男女別になりました。休憩室もあり、旅の途中で立ち寄るのにも最適です。浴室は、温泉の浴槽がひとつ設けられ、壁は
白い建材が採用されて明るさが強調されており、床は十和田石敷きなので足元が快適です。浴槽は四角形で、やや緑色を帯びた橙色の
温泉がかけ流されています。湯船の隅っこに設けられた扇型の湯口には、小さな板、つまり「湯量調整板」を嵌め込むことができる溝があ
り、これを嵌め込めば湯船への温泉供給が止まり、外せば湯船への温泉供給が全開になるわけです。湯口のお湯を口に含んでみます
と、出汁味の効いた塩味、金気味、土気味、そして弱炭酸味が感じられ、金気臭が嗅ぎとれます。湯船ではキシキシと引っかかる欲感が
肌に伝わり、とてもよく温まる力強いお湯ですから、あまり長湯はできないかもしれません。





福島県大沼郡金山町本名上ノ坪1890-4 Tel:0241-54-5327 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 泉温:60.5℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等