安全靴の各部構造及び名称   

@甲革
クローム鞣しの牛革を使用。天然皮革のしなやかな風合いを生かし、強靱性と汗などの通湿性に優れ、ムレを防止します。
A表底
合成ニトリルゴム製(NBR)底は耐磨耗性、耐油性、耐屈曲性のいずれにも優れた表底です。発泡ポリウレタン(PU)底は軽量で、着地地衝撃緩和性能に優れています。NBR底、PU底ともに、耐滑性能を考慮し設計されております。
B中底
合成素材を圧縮成型したファイバー・ボード中底や、高機能化学繊維不織布を使用したノン・ファブリック中底。どちらも耐磨耗性、耐屈曲性に際立ち、しかもソフトな足あたり、汗の吸収性、放湿性に優れています。
C鋼製先芯
強靱な炭素工具鋼の先芯で、爪先の安全性を確保。鋼製先芯は内装式と外装式(オーバー・キャップ)があります。
D先裏
綿と合成繊維の厚手の混紡布、耐磨耗性に優れ、さらに靴裏材は、ハイテク吸汗素材を使用。従来の綿布と比較して1/2の重さ、3倍の吸湿性、3倍の放散性を維持、翌朝履いた時、スッキリしたさわやかさをお約束します。
E月形芯
踵を保護し、安定させる目的を持ち、合成革素材不織布を使用している。



安全靴

ミニ知識
靴と足の温度
  1. 足の汗は、適当に出ることにより、歩く為に必要なしめりを足の裏に与え、滑りを止めたり、又摩擦を与えたりします。
  2. 靴は歩く事により、足の間に“フイゴ”現象を起こし、ムレを防ぎます。
革の強度と耐熱性
  1. 皮革の強度
    一般に尻の部分が、強いと思われていますが、現実は真中が最も強く、前足付根と比較した場合、約2倍も違いが有るのです。
  2. 耐熱性
    一定の水分を、含ませた革が収縮するまでの温度を、種類別に比較した場合、原革を1とすると、タンニン鞣し革1.5、クローム革2.0となる。

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