トランジット・モール




 (左)アムステルダム(オランダ)、(中)ストラスブール(フランス)、(右)グルノーブル(フランス)のLRT。これらの路線は商店街の中に乗り入れている。これらの通りは、一般のクルマの進入・通行は厳しく規制されている。これを「トランジット・モール」という。

 郊外から直接商店街などの目的地に人を運んでくれる。利用者だって、電車を降りるとすぐ目的地に到着できるので、地下鉄のように長く歩くことはない。また、クルマのように駐車場を探したり駐車場待ちをする必要もない。クルマは意外に「ドアからドアへ」になっていないことが多いのでは?

 それに対し、LRTなら公共交通機関でも意外に「ドアからドアへ」に近い状態が実現できよう。しかも、渋滞に巻き込まれることなくスムーズに。 「ドアからドアへ」は、クルマだけの専売特許ではないのだ。

 電車は、トランジットモール内ではすぐ止まれるようにゆっくり走っている。しかも、電車運転の有資格者が運転しているので、一見危険なようでかなり安全は保たれている。

 この便利な芸当は、路面上を走るLRTの専売特許である。

写真:
(左)佐藤 茂 氏(仙台高速市電研究会)のご厚意により掲載
(中)(右)建設省パンフレット「路面電車の活用に向けて」(平成10年1月発行)より