僅かな空き地を利用して、いろいろな野菜を育てています。
有機無農薬栽培で、自給自足ができたら最高ですね!
先ずは土つくりから始めます。消石灰で酸性化した土を中和し堆肥を入れて耕します。
畝をつくり、雑草対策と野菜の保温を兼ねたマルチをすれば、準備完了です。
毎年GW頃に野菜苗を植え付けます。それでは、山ちゃんの育てた野菜を個々にご紹介いたします。
菜の花(くきたち菜、おり菜)
菜の花は、春3月、一番早く収穫できる葉野菜ですが、実は前年の秋に、ナスやトマトを抜いた後に種を蒔いているのです。
雪が降る前にこれ位成長していますと、
春3月には、こんなに立派な菜の花が収穫できます。
ニラ
早春に、菜の花の次に収穫できる野菜にニラがありますが、種を蒔いた年は収穫できません。
育った苗を植え替えて、たっぷり肥やしをやって育てれば、次の年にはご覧の用に育と舛。
柔らかくて、美味しいニラが出来ました。ニラは年に4~5回収穫できます。
秋になると、花が咲き種子ができます。この状態で花ニラ(茎の部分)も食べられます。
ジャガイモ
春一番で植え付けるものにジャガイモがあります。小さめのイモはそのまま植え付けます。
ジャガイモは種イモを植え付けてから約30日ほどすると草丈が10㎝程度に成長しますが、その頃が芽かきのタイミングになります。
元気の良い芽を1~2本残して他の芽を全てかき取ってしまいます。するとご覧の用に元気に育ちます。
はい良く出来ました。
サヤエンドウ
サヤエンドウは、ジャガイモと同時期に種を蒔きます。種まきの2週間前に石灰をまいてよく耕し、堆肥を入れて深耕します。
肥料が多すぎると、つるぼけになるので、肥料は控えめにします。
追肥は草勢を見ながら、化成肥料を少々株元に施します。
モンシロチョウ要注意です。青虫に食べられてしまいます。
ニンジン
ニンジンの種を蒔いたら、発芽するまで、乾燥させないように水やりをします。
山ちゃん農園は、小石が多く混じった土なので、ニンジン栽培には不向きです。
従って、無事に育ったニンジンは極少量になってしまいました。
それでも、1ポンでもニンジンです。(^_^;)
ダイコン
大根は素人でも育てやすい比較的失敗のない野菜です。日当たりと水はけのよい畑を好みます。
品種を選べば春と秋、年2回栽培する事が出来ます。大根の辛味は、部位によって異なり、葉に近い上部より先端の方が絡みが強いです。
大根は、赤いのもあります。「紅化粧」は、刻んでサラダに添えると色どりが良くなり食欲を誘います。
大根は、葉も煮付けて食べる事が出来ますが、未だ若く柔らかい時期がお勧めです。
ネギ
ネギも種を蒔いて苗を育てる事から始めると、収穫するのは翌年になってしまいます。
育苗後の植え付けは、掘った溝に対して苗の太さを揃え、草丈30cm以上に成長した苗を5cm間隔に並べて植え付けます。
丈夫そうで意外とデリケートな野菜です。元肥は投入せず追肥で補っていきます。日当たりが良く水はけ、通気性の良い土地を好みます。
健康効果として、ビタミンB1の吸収促進、血液の浄化、殺菌、解熱などに働きがあると言われています。
サツマイモ
サツマイモは最も手のかからない野菜です。生命力も強く、湿度や乾燥にも強く、土壌への適応性にも優れています。。
一つだけ注意する事は、サツマイモは弦が伸びたものを放置しておくと弦の節々から発根して根付いてしまいます。弦から出た根を
そのままにしておくと、途中の根から必要以上の養分を吸い上げて弦ボケと言われる状態になります。弦ボケとは葉が不必要に
増えて芋の収穫量が減ってしまう状態です。弦ボケに防ぐには、ときどき弦を持ち上げて株もと以外から出る根を引きはがします。
やはり、収穫作業が一番楽しいです。
次は苗もの野菜の紹介です。
ナス
ナスは夏野菜の定番であり、王様ですよね!日本人に最も親しまれている野菜の一つではないでしょうか。
ナスは連作障害が出やすいため、同じ場所での栽培間隔を6〜7年あけるようにします。心配な場合は、接木苗を利用すると安心です。
しかしながら、「猫の額農園」では、土地に余裕がありませんので、毎年作付けするのに、苦労しています。
高温多湿を木の実ますので、水やりは欠かせません。
ピーマン
ピーマンもナス科の野菜なので、同じく連作障害が出ます。土壌病害を避けるために、輪作に努めています。
シシトウやナンバンも含めて、わずかな数の栽培ですが、結構収穫できます。
ピーマンは、ベーターカロチン、ビタミンCを多く含む栄養価値の高い野菜で、最近は緑色のものだけでなく、カラフルなものが出ています。
2017年は大豊作でした。
トマト
トマトはまさに真夏の野菜です。強い光を好み、多湿を嫌います。あの赤い実は、太陽の贈り物なのです。
花が咲き始める頃から「わき芽」が目立ってきます。主枝に充分な栄養がいくよう、わき芽を摘み取り、主枝1本仕立てを行います。
トマトのわき芽の生長は早いので、毎週忘れずにチェックします。
トマトも数多く種類がありますが、実の大きいのは畑でつくり、ミニトマトは、自宅ベランダでプランター栽培しています。
トマトもナス科の野菜なので、連作障害があります。ナス科の野菜は、リスクを減らすために接ぎ木苗を植えています。
トウモロコシ
トウモロコシは、野菜の中でも外注や野鳥に狙われ易いです。特に、「アワノメイガ」の幼虫が寄生して実を食害します。
トウモロコシは、クリーニングクロップ(お掃除作物)と言われるほど吸肥力が強く、大きくがっしりした株に育てるために、
しっかりと肥料を施します。
トウモロコシは風媒花で、雄花の花粉が風によって運ばれ、雌花について受粉します。そのため、1列で長くするよりも、
2列以上にしてまとまるように植えたほうが、うまく受粉して粒ぞろいが良くなります。
収穫したてのものは、そのまま焼いたり、蒸したりして味わうのが一番です。近年は、生食のトウモロコシも出てきました。
カボチャ
カボチャは果菜の中では最も強健であり、病害虫も比較的少ないので家庭菜園では無農薬栽培も容易です。
土壌適応性も良く、旺盛に育ちますので、広い面積が必要になってきます。山ちゃんの「猫の額」農園では、
隣接する土手に這わせて、事実上の土手カボチャです。
カボチャは、受粉しないと果実が肥大しません。花の寿命は半日(午前中)なので、目を離すとチャンスを逃してしまいます。
1株で5、6個のカボチャが収穫可能です。重量感のある野菜ですから、達成感が味わえます。
山ちゃん農園で、敷き藁のように見えるのは、土手の草刈をした雑草を敷いています。夏場の乾燥の防止と、後に畑の肥料となります。
キュウリ
キュウリは野菜の中で、1本当たりの収穫量が最も多いです。成長が早く、朝晩収穫しないと実が直ぐにジャンボになります。
果菜類の中でも、発芽から収穫までがおおよそ60日と短いため、時期を逃さないようにしないといけません。元肥は有機物を多投します。
キュウリは本来、地面を這って生育する植物です。そのため、支柱に誘引する場合は、地を這う茎葉の代わりに、
浅い根を守るために敷きワラや刈草を敷くと良いです。
爽やかな香りと、シャキシャキの歯ざわりを味わえるのは暑い夏にはピッタシの野菜ですよね!!
ゴーヤ
かつては宮崎(ニガウリ)や沖縄(ゴーヤ)など限られた地域の夏野菜として栽培されていましたが、沖縄料理のブームで全国的に広まりました。
同じ株に雄花と雌花がつき、自然に受粉して結実しますが実付きが悪い場合は、朝のうちに雄しべの花粉を雌しべにこすりつけて、
人工授粉させると確実です。
気温が高くなるとともに、どんどん成長し、ゆうに3m以上の高さになります。ゴーヤは継続的に肥料を必要としますが、
与え過ぎると葉ばかりが茂って花芽が付かなくなるため、施肥量はほどほどに!
ゴーヤチャンプルのような炒めものだけでなく、天ぷらや揚げもの、サラダにしても美味しく食べられます。それでも
処理できない位収穫した場合、山ちゃんは、スライスして天日干しし、ゴーヤ茶にして年中飲んでおります。
上記以外に、過去に作付け経験した野菜は、長芋、ユーガオ、スイカ、ゴボウ、ツルムラサキ、タマネギ、キモト(アサツキ)、
モロヘイヤ、オクラ、枝豆等がありますが、現在は「猫の額」的面積のため、種類が少なくなりました。