大湯温泉元ノ湯旅館



元の湯旅館は、十和田湖の南、大湯川沿いの大湯温泉街にあります。保養のほかに、最近では、国立公園十和田湖・八幡平を結ぶ
交通の良さから、観光の中継基地となっています。周辺には国の特別史跡・大湯環状列石など、楽しさも見どころも盛りだくさん。また、
春の新緑、秋の紅葉と四季の彩りも鮮やかです。温泉は男女別の内湯のみで、露天はありません。浴槽はL字のような形状をしており、
洗い場も浴槽と点対称になるようにL字型に配置されています。浴槽の縁は御影石で浴槽内は水色タイル貼りです。お湯は無色透明で
綺麗に澄んでおり、湯船において絶妙な湯加減となっていました。ツルすべの滑らかな浴感も伝わり、その気持ちよさがいつまでも湯浴
みしていたくなります。湯船を満たしたお湯は、窓の下に設けられた溝へ落ちて排水されていました。かけ流されているお湯の量も多く、
湯船に入ったら排水が追いつかず、排水口がギュルギュルと音を立てて溢れんばかりの状態になります。湯船の最奥にある石組みの湯
口からは、激熱のお湯が注がれており、その流路の左右両端は温泉成分の白い析出が線状にこびりついていました。飲泉していますと、
薄い塩味とともに弱い芒硝感が得られ、特に湯口では芒硝らしさが明瞭に感じられました。鮮度の良い
お湯がしっかりと楽しめる実力派の旅館でした。





秋田県鹿角市十和田大湯川原ノ湯43-1 Tel:0186-37-2031 泉質:ナトリウム・塩化物温泉 泉温:54.2℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

大湯温泉花梅館



花海館は、鹿角市十和田大湯温泉のR103号沿いにあります。大きな看板の目印であり、日帰り入浴も快く受け入れてもらえるお宿です。
浴室には立派な岩組の浴槽が一つあり、静かに注がれるお湯は上の湯源泉と、花海館の独自源泉の混合泉がかけ流しされています。湯
温はやや熱め、肌触りは若干ですがツルリとした感じがします。浴室は、立派な岩組の浴槽が一つあります。静かに注がれるお湯は上の
湯源泉と、花海館の独自源泉の混合泉がかけ流しされています。そのせいかはわかりませんが湯面からは硫黄臭より、やや石膏系の香り
が強いような印象を受けます。湯温はやや熱め、肌触りは若干ですがツルリとした感じがします。4つある共同湯なんかとも、
ちょいと違った湯浴みが出来ると思います。





秋田県鹿角市十和田大湯上ノ湯34−1 Tel:0186-37-3221 泉質:ナトリウム・塩化物温泉 泉温:54.2℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

大湯温泉
いずみの湯



温泉街の中ほどにある上の湯交差点の角に、ドライバーの目を引く大きな看板が立ってます。看板に描かれているイラストは恐らく
サルと思われますが、ゴリラのような気もします。この看板から斜めに入るアプローチの先に湯屋があり、駐車場も完備されています。
施設の感じは、公衆浴場というよりカフェやレストランといった様相です。浴室は窓を除いて、全面タイル張りの実用的かつ無機的な造り
ですが、天井がとても高く、開放的です。浴槽は、5~6人サイズです。縁には赤い御影石が用いられており、この縁の上をお湯がしっか
り溢れ出ており、放流式の湯使いであることがわかります。熱めの湯加減で、他のお客さんも熱さに体を慣らしながらゆっくり湯船に浸
かっており、長湯する方はいらっしゃらず、お客さんの回転はかなり早いようでした。お湯の見た目は無色透明、甘塩味と石膏味がほん
のり感じられますが、何れもかなり薄く、ほとんど無味無臭と表現しても差し支えないほどでした。浴室における知覚的特徴が薄かったの
は、加水の影響になのか、貯湯および配湯の段階で弱まっちゃうのか、そもそも主張の薄い源泉なのか、その辺りの事情はよくわかりま
せん。毎日の汗を流すお風呂としては、このような癖の少ないお湯の方が使い勝手は良いでしょうから、むしろ
公衆浴場に向いている泉質と言えそうです。





秋田県鹿角市十和田大湯上の湯1丁目27-5 Tel:0186-37-2140 泉質:ナトリウム-塩化物泉 泉温:64.5℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

大湯温泉上の湯



大湯温泉街は大館や鹿角から十和田湖に抜ける国道103号線がメインストリートになってまして、4つの共同浴場があり、上ノ湯はその内
の一つです。浴場建物の脇には大きなタンクとお湯汲み場みたいな所があり、大量に持って行かないようにとの表示がありました。上ノ湯
は駐車場がありません。浴槽は四角で、女湯との間仕切り側に接しています。浴室の床は滑りにくい石造りで、浴槽はタイル張りとなって
います。お湯はかなり熱いです。お湯は無色透明でわずかに味がする程度です。浴槽内の温度は高く、良くあたたまるお湯で新鮮なため
か身体にしみ込むような気がしました。ここの源泉は秋の渇水期には湯量が減り梅雨時や夏には湯量が増えるが、温度はほぼ一定だとの
事です。玄関からやや離れた国道側に組合員用の源泉くみ出し槽があって、近所の女性がいくつものポリタンクにお湯を満たしていました。





秋田県鹿角市十和田大湯27-9 Tel:0186-23-5111 泉質:ナトリウム-塩化物泉 泉温:64.5℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

大湯温泉
岡部荘(再訪)



岡部荘は十和田大湯温泉にある情緒と風情漂う温泉宿です。色とりどりの花の咲く日本庭園が建物を囲み、施設には清潔感が漂っています。
源泉の数は5本、自然湧出する源泉から湧き出す温泉は超高品質で、まろやかな肌触りの温泉です。岡部荘のお風呂で一番の「売り」である大
正風呂は、一番小さいのですが、最も歴史があるもので、岡部荘創業以前の大正期から存在しております。石造りのこじんまりとしたもの2~3人
サイズです。無色透明、マイルドな塩味+たまご味、浴室に入った途端に分かるタマゴ臭が特徴的です。ツルツルスベスベの気持ちよい浴感で、
まるで包み込まれるかのような柔らかい肌触りで、湯中には白い繊維状の湯の華が舞い、肌にも薄っすら気泡が付着します。お湯は浴槽の縁か
らしっかりオーバーフローしており、その様を眺めているだけでも嬉しくなります。露天風呂は、川側は羽目板を格子状に立てて目隠しにしていま
すが、その隙間から川を眺めることは可能です。奥に長い浴槽で、空間のほとんどをその浴槽が占めているため、お風呂から上がってゆっくりで
きるようなスペースはあまりありません。お湯は一つの源泉を使用しており、屋外で拡散しているためか、タマゴ臭は若干弱めでした。外
気に冷やされて若干ぬるめの湯加減であるため、いつまでも浸かっていられます。湯中では褐色の小さな湯の華が浮遊しています。





秋田県鹿角市 十和田大湯上の湯1-1 Tel:0186-37-2245 泉質:ナトリウム-塩化物泉 泉温:67.4℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等

大湯温泉荒瀬共同浴場



大湯温泉には4ヶ所の共同浴場がありますが、一番東にある荒瀬共同浴場です。脱衣室からステップを数段下りて浴室へ、この日は貸し切りで
入れました。室内の床や浴槽の底には十和田石と思しき緑色の凝灰岩系石材が敷き詰められており、多孔質ゆえに滑りにくく、歩いた時に足裏
に伝わる柔らかなフィーリングも快適です。浴室は、室内の床や浴槽の底には十和田石と思しき緑色の凝灰岩系石材が敷き詰められており、多
孔質ゆえに滑りにくく、歩いた時に足裏に伝わる柔らかなフィーリングも快適です。湯船のお湯は女湯とつながっています。浴槽底に敷かれている
石材の隙間からは、当浴場名物である足元湧出のお湯が気泡と共にポコポコと上がってきます。湯使いはお客さんにより加水されますが、純然
たる放流式であり、縁からしっかりとオーバーフローしています。とにかくここの風呂は熱いです。もしかしたらこの熱湯風呂が地元の年寄りの寿
命を縮めているんじゃないかと疑いたくなります。さて肝心のお湯は、見た目は無色澄明、弱い芒硝味と薄い食塩味を有し、
芒硝系の香りがわずかに感じられました。





秋田県鹿角市十和田大湯字荒瀬25 Tel 0186-37-2960(大湯温泉観光協会) 泉質:ナトリウム-塩化物泉 泉温:50.8℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・切り傷・火傷・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童・冷え性等