意識がある場合
1、まず、「物が詰まったのですか?」「声が出せないんですね?」と聞く。
どちらの問いにも頷いたら、完全に物が詰まっています。
すぐに異物を取る必要があります。
「今から助けますね」と言って、下記の方法を試みる。
もし、声が出せ、かろうじて呼吸も出来るなら、そのまま救急車を待ってください。
動かすと完全に窒息してしまう恐れがあります。
ハイムリック法を試みる
注!これは乳児以下には行ってはいけません。
また,ガリガリに痩せた人には効果が薄いです。
これは講習会を受けないと難しいでしょうが、お腹を圧迫してその圧力で詰まっ
た物を押し出す方法です。
傷者を座らせて,その背後に回り込んで胸に両手を回します。
回した両手を臍のちょっと上、みぞおちより十分下の上で組みます。
その時に片方の手は親指をお腹に当てて握り拳を作ります。
そして斜め上にお腹を強く突き上げます。押す事で詰まった物を押し出すイメージで力を入れます。
こうすると肺内部の圧力が高まり、詰まった物が外に出されます。
背中を何回も強く叩く
叩く場所は背中の肩甲骨と言う骨の間で,少し下側になります。
ここを強く叩くと、衝撃で咳を誘発し、喉の奥に詰まったものが出ます。
割合安全な方法ですので、どの年齢の方にも通用します。
叩くときには自分の膝を立てて,その上に相手を二つ折りに乗せ、頭が下にな
るような格好にし、手であごを支えてあげますと取れた物が外に出やすくなりま
す。
また、横向きに寝かせて,あごを突き出した格好でも良いです。
意識が無い場合
噛まれる心配が無いなら直接取り出す。
相手の意識がなく口を開けて直接取れそうなら,布を巻いた手か器具を使って
取り出します。
まず相手の顔を横に向け、親指と人差し指を交差させ口をこじり開けます。
そして布を巻いた人差し指を、ほっぺの内側沿いに喉の奥まで入れ、手前に掻
き出します。
直接手で取り出す場合には、苦しくてもがいている人には止めましょう。
噛まれてケガをします。絶対にやってはいけません。
ハイムリック法を行う
心肺蘇生法を実施する
心肺蘇生法の「心臓マッサージ」は、実はとても効果的な異物除去法です。
15回押したら、口の中を確認してみましょう。
もしも出て来ていたら、直接指で掻き出せばよいです。