いらっしゃいませっ!





 ここ数年、各地方都市でクルマの渋滞が問題になっています。郊外から中心部へ向かう道路はもちろん、中心部の広い道路でもたくさんのクルマが渋滞や駐車場待ちなどの「オリ」の中で苦しんでいる光景は、ここ仙台市内でももうすっかりおなじみになってしまいました。


 (左)仙台駅付近の中心部 (右)郊外部から中心部に向かう道路

 現代の「クルマ中心社会」がもたらす数々の弊害は、各地方都市でも問題になっています。

 こちら仙台市内でも時間を変え場所を変え、上のような渋滞の光景はもう見慣れたモノとなってしまっています。慣れっこになりたくなんかないのに・・・

 渋滞は、ただ単に「ゴチャゴチャしている」だけではありません。渋滞によって、人々の時間的ロス・精神的ストレス・排気ガスによる大気汚染や二酸化炭素発生による温暖化・エンジンのアイドリングによる騒音などなどイヤなことはいっぱい。また、「クルマ中心社会」の問題はこれだけではありません。

 「どうしたら快適に街を動けるようになるか」という問題は、「どうしたら住みよい街になるか」を考えるときにどうしても必要です。

 この私目が、少しでも分かりやすくこの問題について「調理」を加えたつもりです。「ムズかしい」などとシリ込みしないで、これからみなさんと一緒に考えていきましょう!



 私たちが都市の中で生活している以上、「移動」は常につきまといます。通勤、買い物、病院通い、レジャー・・・ いろいろな事情で私たちは街中を動かなければなりません。じっとしているだけでは、生活がつまらないどころか、成り立たちません。
 つまり、「どうしたら街中をラクに動けるようにするか」という問題は、「どうやって住みやすい街・便利な街にするか」ということを考えるときには絶対に避けられない問題です。
 「移動手段は?」と聞かれると、まず「クルマ」と答える方が多いと思います。

 クルマは便利です。「ドアからドア」へ直接動くことができ、友達や恋人、自分や家族だけの空間を提供してくれる・・・ 私も「クルマ」は大好きで、趣味の一つとしています。

 ところが、大都市の中の移動までその便利なクルマに全面的に頼ったらどうなるでしょうか? 答えは、上に挙げた写真の光景が物語ってくれています。 クルマだけに頼ろうとすると、もう少し具体的に、どんな問題が起こるのでしょうか?
 我が国は、「クルマ中心社会」になって久しくなっています。欧米先進国では、過度のクルマの通行量を減らして公共交通機関を増やす方向に向かっていますが、我が国はまだまだその方向に行っているとは言えません。
 そんな我が国でも、渋滞や移動の不便さの解決の切り札として鉄道建設計画が挙がることがありますが、それは、「常」に「真」に、「利用するお客様」であり「納税者」である「市民」の立場に立っているでしょうか?
 この条件に沿っている計画のみが「正しい」「正解」と言えるでしょう。
 仙台市の場合は現在、そんな「切り札」として「仙台東西線」案が挙がっていますが、本当に現在の案は「正しい」のでしょうか? 「正解」に一番近い答えは何でしょうか?
 「正解」を手に入れてはじめて、「本当に住みやすい街・便利な街」を私たちは手に入れることができるのではないでしょうか? このサイトでは、「仙台東西線」問題を例にとって、私は街の住人のひとりとしてこうしてほしい、こうすれば少しでも私たちの住む街が便利になるのでは、ということをお話したいと思います。
 このサイトでは仙台市という一都市の例を挙げていますが、この問題は何も仙台市だけの問題ではありません。みなさんがお住まいの都市でも、「住みやすい街・便利な街」にするためにはどうするか、ということは大きな問題でしょう。
 どうすれば自分の住む街が「住みやすい街・便利な街」に近づけるのか、みなさんと一緒に考えていきましょう。
 ようこそ、いらっしゃいませっ!




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