芦野温泉



那須高原の自然の森と、40面のテニスコートに囲まれた中にある温泉施設「芦野温泉」は、松尾芭蕉も立ち寄ったと伝わる旧奥州街道の
芦野の里の小高い丘陵に立つ一軒宿です。浴室は2つの内湯と露天風呂からなり、所謂、続き間の造りになっています。内湯は、大きな湯
船に源泉そのままを掛け流しです。無色透明で、ぬるっとする肌ざわりはお湯に浸かった瞬間に実感でます。循環ろ過を一切行わない事
で源泉そのものの成分が実感できます。施設自慢の薬湯は、10種類の薬草を調合した茶色のにごり湯で、男湯の湯船は4帖ほどの大き
さなので、膝を抱えての入浴です。女湯はその倍ほどの大きさがあるようです。ぬるめの温度で、身体に負担がかからぬよう浅めの湯量に
設定されています。においは強烈なものではありませんが、暫く浸かると急所などにヒリヒリとした刺激を受けます。休憩を挟んで5分ほど
の入浴を2~3度という事ですが、刺激が苦痛に感じれば露天風呂の薬湯につかってみると良いと思います。こちらは7種類の薬草を調合し
た、同じく茶色のにごり湯ですが、皮膚に受ける刺激は殆どありません。外の風を感じられる分、ついつい長湯してしまい、気づいたら寝て
しまったほど気持ちのいい入浴です。露天風呂には源泉そのままの湯船もあります。





栃木県那須郡那須町芦野1461 Tel:0287-74-0211 泉質:アルカリ性単純温泉 泉温:45.8℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

西湯川温泉伴久



湯西川温泉は、栃木県の日光国立公園にある平家ゆかりの温泉郷です。その中でも平家直孫の宿「本家伴久」は、創業1666年という長い
歴史を持つ由緒ある温泉宿です。宿の至る所にその歴史を感じさせる調度品や展示品があります。館内は全て清流沿いで銘木・土壁造り
の古民家建築で、関東随一の「かずら橋」を渡り、源泉100%かけ流しの湯です。内湯は特に風情は無く、旅館の規模の割には小さい気が
します。源泉投から確か僅かな硫化水素臭を感じます。肌触りはサラサラとした湯でしで、お湯はやや熱めで、出た後も異常に火照ります。
露天風呂は内湯を出て、さらに長い階段を裸で下ります。階段を下ると、湯西川沿いに露天風呂があります。この露天も、こじんまりとした
造りです。露天からは湯前橋や、会津屋豆腐店なんかも見えます。逆に考えると湯前橋から伴久の男露天風呂はよく見えるという事です。
露天も少し熱めで、のんびりじっくり浸かるって感じではありやせんでした。出た後は異常に火照って、泉質は良いって事でしょうね。





栃木県日光市湯西川749 Tel:0288-98-0011 泉質:アルカリ性単純温泉 泉温:63.1℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

湯西川温泉高房ホテル



平家の落人伝説が残る秘境で、湯西川温泉にある湯宿が日帰り対応しています。場所は、温泉街なかほどにある高房神社・上社のそば
です。「高房ホテル」パンフには「当館の名の由来にもなっています。」との記載があります。施設の廊下奥にこぢんまりとした男女別浴室
があり、右が男湯、左が女湯です。ほかに貸切風呂もあります。男湯入口の暖簾には「平家の湯」とありました。浴室はやや湯気がこもり
気味で、黒みかげ石枠青タイル貼6~7人の内湯がひとつとシンプルにあります。褐色に色づいた石の湯口から毎分20ℓ弱の熱湯を投入
されていて、しっかりオーバーフローしています。槽内注吸口は作動なしで、お湯の感じからしてもかけ流しかと思います。ほぼ適温のお
湯は無色透明でわずかに白い浮遊物を浮かべています。微芒硝味・微重曹味・微たまご味がして、
湯口では甘いイオウ臭にかすかにミシン油臭がまじります。





栃木県日光市湯西川1012 Tel:0288-98-0062 泉質:アルカリ性単純温泉 泉温:58.6℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

西湯川温泉
藤花の湯



平家落人の伝説が語り継がれる秘湯・湯西川温泉の入口に位置する道の駅 湯西川は、全国でも珍しい「 天然温泉が楽しめる道の駅 」
です。ゆったりとした内湯と開放的な展望風呂があり、さらに人気の岩盤浴や足湯もあり、色々な温泉が楽しめます。施設は、男女別内湯
にそれぞれ露天風呂がある造りです。「藤花の湯」は、10人サイズの石板張り浴槽が内湯で、円柱状の掛け湯槽があり44.7℃の湯を満た
しています。掛け湯槽を兼ねた浴槽湯口となっており、温泉を冷却しながら浴槽へ落とし込み投入しています。湯口周辺だけはタマゴ臭が
ほんわかと香ります。湯は無色透明でサラリとしたもので、タマゴ臭は感じません。茶色の湯華もチラホラと泳いでいます。42.5℃に適温
調整、露天岩風呂は15人サイズの広さで屋根付きです。大岩組み湯口より湯を投入、浴槽では44.0℃と熱めになっています。湯は無色
透明でほとんど無臭ですが、鮮度が良好だったのが印象的です。こちらも湯使いは掛け流しです。





栃木県日光市西川478-1 TEL:0288-78-1222 泉質:アルカリ性単純温泉 泉温:56.2℃
効能:神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・打ち身・くじき・冷え性・疲労回復・病後回復・健康増進等

湯西川温泉
桓武平氏ゆかりの宿揚羽



湯西川温泉はその名の通り、福島県との県境、枯木山(1755m)に源を発する利根川水系の湯西川渓谷沿いにあります。国道121号(会津西
街道)から、五十里湖に沿う県道249号に乗って、西へ10kmほど、標高750の山間ににあり、秘湯と言って良いロケーションです。お風呂は男
女別の内風呂に、それぞれ露天風呂付きです。無色透明無味無臭のアルカリ性単純泉です。特に露天の方は、昼間入った時も熱いと思っ
ていましたが、夜は更に体がしびれる熱さです。静かに止まってればよいけど誰かが動くと我慢大会のようです。体や頭を洗ったりできるのは
この大浴場だけなので、貸切行く前に体をきれいにします。他に別料金で、中庭にある6つの露天風呂が入り放題の湯巡りプランがあります
が、ここに来る殆どの人がセットにしているため、なかなか空かない事が日帰りには難点です。予約なしで、空いてたら入れる仕組みだが夜
遅くまでひっきりなしに埋まります。三方を壁に囲まれて屋根もある半露天タイプです。大きめの六角の「竜神の湯」を覗いては、ほぼ同じよ
うな岩風呂で、棟ずつ浴槽は繋がっていて壁で仕切ってるようです。中央の龍神の湯が1番大きそうに見えますが、実は
一番浴槽が狭いバスタブ型で、足伸ばして2人用といったとこです。





栃木県日光市湯西川727-1 Tel:0288-98-0031 泉質:アルカリ性単純温泉 泉温:56.2℃
効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・打ち身・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・切り傷・火傷・疲労回復・健康増進等