地下鉄は「高いっ」!!





 渋滞解決法は何がありますか?・・・
 とこう訊かれると、世の中には「地下鉄を掘ればいいさ」と答えられる方が少なくないことでしょう。
 あっちこっちに掘ってさー・・・なんて調子で。私の周囲にもそのような人はいます。このサイトは、そんな人への「答え」として開設しているのですが・・・
 地下鉄を造るには「莫大」と言えるカネがかかるということは、前のページでお話ししましたが、ここで改めて質問です。
 普通、地下鉄って掘るのにいったいどのくらいのお金がかかっているのでしょうか?

 こう訊かれて答えられる方は、えらい! えらいけど賞品は出ません! 一般庶民の感覚ではすぐにポン! と出せるお金ではないでしょう?

 では答えられなかった方にはお答えしましょう。驚くなかれ、ジャジャーーンン!

1kmあたり150億〜350億円(諸実績)
 えっ?「金額が大きすぎてピンとこない」ですって?確かに、金額が大きすぎるからそのご発言は分かりますが・・・ では、もう少しこの数字の「大きさ」を掘り下げてみましょうか?
 下の写真は、仙台駅西口を出てすぐ北側にあるビル「アエル」です。平成10年3月に開業したビルで、必要性や税金の遣い方として問題視する声もありました。


 (左)仙台駅のすぐ北側にそびえ立つ「アエル」。地上31階建て、総工費約750億円をかけて完成した、東北一のノッポビルと言う。このビルについては、必要性や税金の使い方として問題視した声も。

 (中)最上階の展望台より西側を望む。真下に見える、西側にまっすぐ延びるアーケードは商店街。向こうに見える山は青葉山で、山の上には東北大学の広大なキャンパスが広がる。「仙台東西線」案は、この山もルートに入っている。

 (右)展望台より北を望む。宮城県庁、仙台市役所など行政の中心が近くに密集している。仙台市は、遠くまで丘陵の尾根に沿って広大な郊外住宅地が広がっている。すばらしい街仙台だが、市内交通という「血管」がこれからどれだけ良くなるかで、この街の価値が決まると言っても良いのではないか?



 このビルの建設費は約750億円! これだけデッかくて豪華なビル1本で掘れる地下鉄の長さは、費用を上に挙げた金額の平均・250億円として計算するとたったの3km!! 「仙台東西線」の現在の計画距離の4分の1にもなりません
 逆に、地下鉄で「仙台東西線」を造ろうとすると、このビル4本分以上の建設費が必要ということになります。

 そがなカネ、どさあんなやーー!?(そんなカネ、どこにあるんだーー!?) ・・・てなわけで、

 さあさあお立ち会い、「杜の都」の「緑の街」に、「カネの成る木」があるでなし、「打ち出の小槌」もあるでなし、いずこより出でたる札束の花・・・ そこをご覧に入れましょう。





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